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サッカー観戦の記録

GALAXY ENTERTAINMENT EUROJAPAN CUP 2019 横浜F・マリノスーManchester City

GALAXY ENTERTAINMENT EUROJAPAN CUP 2019 横浜F・マリノスーManchester City
2019年7月27日(土)
日産スタジアム神戸 19:33キックオフ
主審:木村 博之


横浜F・マリノス 1-3 Manchester City
マリノス得点者:遠藤渓太(22分)
警告:遠藤渓太、朴一

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自分はマリノスのサポーターであり、2011年からはManchester CIty(以下シティ)も応援しています。

シティはプレシーズンに海外に遠征し、いろんなチームと対戦していますが、「いつか、マリノスもシティと対戦できればいいのにな」と夢見ていました。

2014年7月、日産自動車とシティ・フットボール・グループ(以下CFG)がグローバル・パートナーシップを提携したことにより、マリノスがCFGの傘下に参入が決定したとき、「ようやく、これでマリノスとシティが対戦できる日が来るかも!」と期待に胸を膨らませていたのですが、毎年プレシーズンのスケジュールが来ると「日本には今年も来ないんだ…」とがっかりしていたものです。

ところが、2019年2月に待ちに待ったマリノスとの対戦が決定。そこからずっとこの日を楽しみにしてきました。

 

ようやく実現したこの試合。現在のマリノスが国内4冠(*)達成したシティ相手にどこまでできるのか。ドキドキとワクワクと、ちょっぴり怖かったりとキックオフまでソワソワしていました。

(*)コミュニティーシールド(=日本で言うゼロックススーパーカップ)、プレミアリーグ優勝、FAカップ(=日本で言う天皇杯)、カラバオカップ(=日本で言うルヴァンカップ)の4冠

 

スタメン

マリノス

広瀬、チアゴ、畠中、ティーラトン

喜田、扇原

三好

仲川、マルコス、遠藤

 

(シティ)

ブラーボ

ウォーカー、ストーンズラポルト、ジンチェンコ

ロドリ

デ・ブライネ、シルバ

ベルナルド・シウバ、スターリング、サネ

 

スタメン発表されたとき、「えっ、シティ、ガチなメンバーだわ」と思ったほど。マリノスは前週の神戸戦で負傷したエジガルを除けばリーグ戦メンバー。そこに三好選手が加わったマルコスシステム(この日は三好システム)で挑んだわけです。

マンチェスターでは3回観戦したことがありますが、最後に観戦したのは4年前。現在のシティのメンバーのほぼ全員を生で見たことがなく、見たことがあるのはシルバ選手ぐらい。J SportsDAZNでしか見ていない選手が目の前にいるというだけでもうね、胸アツなんですよ!

またこの日、マリノスの控えには前日にヴィッセル神戸への完全移籍が発表された飯倉選手がマリノスでの最後の試合ということもあり、シティとの対戦が楽しみな気持ちと、ずっと応援してきた飯倉選手がマリノスでの最後の試合とあり寂しい気持ちが入り混じっていました。

 

スタメン紹介映像もいつものマリノスのものとは違った英語表記の特別バージョン。飯倉選手の名前をスタジアムDJの光邦さんが読み上げたとき、他の選手と比較してひときわ大きな声で「いいくらー ひろきっ!」と読み上げたときから涙腺がヤバい!

一方シティ側の映像も、Jリーグでは屈指の映像演出力を誇ると自負しているマリノスとはまた違ったかっこよさで、こんな演出方法もあるんだと感動しました。

 

キックオフ前のコイントスで喜田選手と、私がシティで一番大好きなシルバ選手が握手しているのを見ただけで「ああああああああああ、喜田さんとシルバが握手したぁぁっぁああああ」と語彙力を失うほど。

 

試合の振り返り

キックオフしてみると、シティはビルドアップから少ないパスであっという間にゴール前まで迫り、序盤はマリノスの選手もボールを奪うことも、たとえボールを持って相手に奪われて即時奪回を試みても歯が立たない。さすがにシティ相手に何もできないか?と思いましたが、なんとか魔の15分以内の失点は凌いだと思っていたら…。

 デ・ブライネ選手の足の振りはそこまで大きくなくてもパワーのあるシュートは速いっ!「すごすぎ」という言葉しかありませんでした。

 

もしかするとこのままシティはゴール量産体制に入るか?と思いきや、マリノスも徐々にシティのサッカーに慣れてきたようでマリノスのアタッキングフットボールが少しずつできるシーンも。

デ・ブライネ選手のゴールからさほどたたないうちに遠藤選手がゴール! 「渓太ぁぁぁぁぁぁああああああっ、よくやった!」と立ち上がって喜んだものです。マリノス、やるじゃん!

 

その後飲水タイムがやってくるわけですが、このときに遠藤選手と対面するカイル・ウォーカー選手にペップ監督から熱血指導が入ります。第4の審判か副審がもう時間いっぱいですよと伝えるも続く熱血指導。そのあたりからでしょうか、シティも徐々に本気モードに。

 

それでも朴選手の積極的な前への飛び出し、チアゴ選手の走力、畠中選手の精度の高いパス、喜田選手の危機察知力やハンミカラダノムキを体現した前進、マルコス選手の個人技、仲川選手のスピードとドリブル、遠藤選手のスピードなどなど、個々の力を最大限に発揮し、マリノスのアタッキングフットボールでぶつかっていきます。どん引きして守るということをしなかった。これぞ、Brave & Challenging!

シティも中に絞るマリノスのSBの裏を突いたり、デ・ブライネ選手がボールを持てばスターリング選手が走り出してカウンター攻撃。さすが4冠のシティ。個人技はもちろん、完成度の高い戦術、パスコースの選択だったり、さすがの連続。DAZNでシティの試合は何度も見ているけれども、やはり生で見ると違いますね。

 

そうこうしているうちに、シティのデ・ブライネ選手からのロングスルーパスから、スターリング選手が並走するティーラトン選手とチアゴ選手が追いつくか、追いつかないかというところの位置からシュートをうちゴール!1-2に。スターリング選手も速い!なんだあのスピードは。

 

このまま1-2で前半終了。

 

ハーフタイムを終え、「おそらくシティはメンバーをゴソッと変えてくるかな?」と思ってたのですが、交代なしで後半開始。(シティ、本気だ…)

立ち上がりから攻めるマリノス。三好選手の惜しいシュートがあったり。最後の精度はシティと比べるとまだまだ…。ここで決めていれば同点のチャンスだったのに。

 

その後も畠中選手→右サイドに流れていた喜田選手→中央に折り返したボールを三好選手がシュート。でも、浮いてしまってゴールならず。

 

シティの攻撃に対してはスターリング選手のスピードにチアゴ選手が追いつきクリアしたりと、チアゴ選手が世界にバレてないか心配です。

 

57分マリノスはマルコス選手から大津選手に交代。その後もマリノスはゴール前まで迫りますが、まぁ決まらない。ブラーボ選手がさすがというのもありますが、決めきるか、そうでないかの違いは大きいかなぁと。

 

67分カイル・ウォーカー選手のスローイン。ただ投げ入れるだけでなく、ちゃんと攻撃の起点になっているところ、こういうのは見習いたいところですね。

 

後半も飲水タイム。前半はウォーカー選手への熱血指導でしたが、今回はジンチェンコ選手への熱血指導。「鉄は熱いうちに打て」という方針なのでしょうか。

 

74分マリノスはごっそり交代。

朴選手→飯倉選手、ティーラトン選手→和田選手、畠中選手→ドゥシャン選手、チアゴ選手→伊藤選手、広瀬選手→松原選手、扇原選手→山田選手、遠藤選手→泉澤選手、仲川選手→中川選手

といったところですかね。喜田選手、三好選手、唯一のフル出場。

 

ここから飯倉選手のマリノスでのラストマッチが始まります。サポーターからの盛大な飯倉コールがスタジアムに響き渡ります。飯倉選手もそのコールに応えるかのように交代早々足でシュートブロック。このプレーがもうマリノスでは見られなくなるんだと思ったら胸にこみ上げてくるものがありました。

 

その後も追いつきそうなビッグチャンスはあったのですがマリノスは決めきれず。

 

シティはアディショナルタイムにヌメヒャ選手が決めて3点目。

 

こうして、結局遠藤選手の1ゴールで終了。

公式戦ではないにせよ、今シーズンホーム初めての敗戦となってしまいました。

 

点差こそ2点差となりましたが、コテンパンに大差をつけられるかもと思っていたので、善戦したと思います。シティがシーズン前ということでまだコンディションが上がりきってないことも考慮してもよく頑張りました!ペップ監督もタッチライン際でだいぶソワソワしているようにも見えましたし。シティはアジアツアーの中で一番苦戦していたかもしれません。

 

マリノスはチームとしてできたこと、できなかったことたくさんあったと思います。でもこの試合で学んだこと、新たな課題が見えたことでしょう。しかし、それらは今後のリーグ戦にきっと活かしてくれると思います。

 

この日の推し選手

私が推している遠藤選手、スタメン出場74分までプレー。

遠藤選手は何度かドリブルで仕掛け、クロスを入れるもブロックされたり、三好選手に合わなかったり。でも、シティの選手相手に物怖じせず、果敢に仕掛けていったのはとてもよかったです。そして、あの位置に詰めてゴールを決めたこと。遠藤選手は運を持っているなと。遠藤選手、サネ選手かスターリング選手からユニフォームもらえたでしょうか?(そもそももらいに行ってないかもしれないけど…)

 

まとめ


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ずっと夢に見たマリノスとシティの対戦でしたが、マリノスが負けてしまったとはいえとても充実した良い試合となったと思います。ずっと夢心地のようでした。シュートを決めきっていればマリノスにも十分勝機はあったかもしれません。次、いつ対戦できるかわかりませんが、もし次またシティと対戦することがあれば、その時はもっと接戦、そして勝てるようなチームに成長したいですね。

 

ただ、この試合の中でもキックオフの時点から試合終了までにマリノスの選手が試合時間を経るごとに少しずつ成長しているようにも見えました。そのへんも今年のチームの変化ですかね。

 

そして、この試合を企画してくださったみなさま、本当に感謝しています。試合前からトリコロールランドでのバンド演奏はまるで現地マンチェスターにいるかのような雰囲気でしたし、たくさんの観客が集まり最高の雰囲気の中試合ができたこと、台風が来るのではという不安もありましたが無事に開催できたこと。本当に幸せな時間でした。

 

最後に

飯倉選手へ。

今まで本当にありがとうございました。飯倉選手に何度ピンチを救ってもらったでしょうか。野球のイチロー選手のレーザービームのようなキックを繰り出す飯倉選手のプレー、大好きでした。そして、2012年の天皇杯準々決勝名古屋戦でしょうか。とくに印象深いのは。PK戦まで続き飯倉選手が止めてくれたこと、あれを現地で見ていたことを鮮明に覚えています。

病気で入院して長いことプレーできなかったとき、この先飯倉選手のプレーが見られなくなるのではないかと不安になることもありました。

昨日の最後の飯倉チャントを歌いながら泣きました。カメラで隠してごまかしてましたが。

昨日のサポーターへの最後の挨拶の際に「2006年に熊本に武者修行という名の片道切符をクラブから言い渡されて、どうしてもマリノスに残りたかった僕は故・奥大介さんに懇願してチームに2年契約をいただいて熊本に行きました。」という言葉を残しました。

でも、今回の移籍は完全移籍かもしれませんが、きっと往復切符を持って旅立ったことでしょう。いつかまた必ず戻ってきてくださいね!離れていてもマリノスファミリー。戻ってくるその日を待ってます。

P.S.マリノス最後の試合でエデルソン選手と対戦できなかったのは残念でしたね。