2020 J1 第4節 横浜F・マリノス ー FC東京
2020年J1第4節 横浜F・マリノス ー FC東京
2020年7月12日(日)
日産スタジアム 19:33キックオフ
天気:曇
主審:東城 穣
横浜F・マリノス 1-3 FC東京
マリノス得点者:遠藤渓太(4分)
警告:梶川裕嗣(累積1枚)、畠中槙之輔(累積2枚)
2月23日以来の日産スタジアム。いつもの光景のようで、いつもとは違う。
そんなスタジアムでしたが、ようやくここまで日常を取り戻すことができました。
スタメン
控え:中林、伊藤、松原、喜田、エリキ、仲川、エジガル
湘南戦からなんと7人もスタメン変えてきた!各メディアのスタメン予想が全然当たらない!
試合の超ざっくり振り返り
試合開始早々、渓太のゴールで先制したマリノス。
その後追加点を狙うはしたものの決めきれない。
13分にチアゴがペナルティエリア内で後ろから相手選5手を倒してしまったことでPKを与える。
そのチャンスをしっかりと決めたFC東京。
その後膠着状態が続くも前半終了間際に梶川がペナルティエリアから出るか出ないかで迷ったのか、ペナルティエリア外で相手を倒してしまいFKのチャンスを与えてしまう。
そのFKを蹴ったのはレアンドロ。FKを直接決めてマリノスは逆転される。
1-2とリードされて折り返して迎えた後半。
立ち上がり直後に再びレアンドロに決められてしまう。
この形、もう既視感がいっぱい。このパターン何度目だい?
マリノスは63分に一気に3人交代、76分にあまじゅんに替えて喜田さんを投入して追いつこうと試みるも結局2点差を詰めることができず、そのまま試合終了となった。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
今回はこのテーマで探ってみます。
ボールを握れていたのか?
出典:JStats
ボール支配率はマリノスが65%と割合としては高めに見えるが、握らされている可能性もありうる。
シュートは打てていたのか?
先程のJStatsのデータによると総シュート数は9本!
(ガンバ戦:18本、浦和戦:12本、湘南戦:7本)
マリノスとしてはシュートは打てていない。
枠内も4本ということもあり、ボールは握れてはいるが、最後に決めきれていないとも言える。
どこまで攻めることができていたのか?
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsFC東京 2020年7月12日【スパイア】
1枚めの図によるとアタッキングサード35.2%、ミドルサード44.1%
それなりにアタッキングサードまでは行けているものの、2枚めの図にある通りクロス成功率が7.7%と低め。
(クロス成功率はガンバ戦:17.2%、浦和戦:21.4%、湘南戦:13.0%なので、今シーズン最低の成功率)
【ここまでで考えられる仮説】
1,シュート数も9本ということも考慮すると最後のフィニッシュに課題(相手の守備を攻略できていない)
2,クロスがブロックされているもしくはクロスの精度が悪い
ということで、試合を見直してみました。
SPAIAのデータではクロス数が26本ということですが、私がDAZNで見直してこれはクロスかな?と思われる数を数えてみたところ、合計31本でした。
たぶん、定義的にはクロスに該当しないものもカウントしているために実際の数より多くなっているのだと思いますが、その手元集計のカウントによると、
(前半)
・総クロス数:17本
・ハイボールのクロス(浮き球のクロス):10本
・ロークロス(地を這うようなクロス):7本
(後半)
・総クロス数:14本
・ハイボールのクロス:10本
・ロークロス:4本
ということで、ハイボールのクロス比率が高め。
そりゃ、中で合わせるのは大変よね…。
シュート打った選手の内訳
・渓太:3本
・槙之輔:1本(このミドルシュートはすごかったよね)
・あまじゅん:1本
・喜田さん:1本
・マルコス:1本
・テル:1本
・エジガル:1本
出典:横浜FMvsFC東京の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年7月12日):Jリーグ.jp
なんと、オナイウのシュートが0本。
オナイウが得意であろうハイボールのクロスを入れているにも関わらず、シュートゼロ。
点を取るって難しい…。
攻撃の偏り
左サイドからの攻撃比率高め。偏ってる。
もう少し右サイドをうまく使いたかったなぁ…。
ここまでのまとめ
・ハイボールクロスは合わせるのが大変。
・左右の偏りをなるべく小さくしてバランス良く攻め、崩しながらシュートを打ちたかったよね
・ときにはミドルシュートを打っても良いんじゃないかな
気になったポイント
・チアゴ、コンディションはまだ100%じゃなさそう
相手選手とヨーイドン!となった時のスタートが若干遅れたりするシーンがあったように見えました。
まだ100%じゃないんでしょうね。今後コンディションが上がってくることでしょう
・タカ、なんとなく右サイドで窮屈そう
いつもは右が喜田さん、タカが左となるところ、この試合ではタカが右サイドに来ていました。左利きの選手が2人並んだので、いつもと感覚が違ったのかどことなく窮屈そうにパスを出しているように見えました。
・攻→守への切り替えが遅いのか、相手を止めきれない
湘南戦も見ていて思いましたが、どうも刈り取れない。
出典:Sofascore
インターセプト(左がマリノス)も7とFC東京の約4分の1と少なめ。
なぜ取れなくなったのかしら???
・CKはショートコーナー中心で、キッカーは固定せず
今年はリスタートを早めにするためにショートコーナーが中心ですが、昨年のようにキッカーを固定せず、フラッグの近くにいる選手が蹴っていますよね。
渓太もこの試合で蹴っていましたし。
・テンポは昨年並みに戻ったのでは?
あくまで感覚値ではあるものの、昨年と同じくらいのテンポに戻ってきたように感じました。
まとめ
(攻撃)
・相手を崩すパターンを工夫しよう。
・ときにはミドルシュート打ってみては?
・左右バランスよくね
(守備)
・ボールを取りきろう
・チアゴに頼りすぎるのはやめようね
マリノスのスプリント回数の上位がDFの2人。
細かい分析はマリサポのレビュアーのみなさんが分析してくれると思いますが、結局決めきれなきゃ勝てないよねということでこの試合をまとめたいと思います。
この日の推し選手
渓太、この試合スタメン出場、63分までプレー。そして、この試合でJ1 100試合出場達成!!!
おめでとう!しかも、その100試合を自ら祝福するかのような先制ゴール!
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) 2020年7月12日
🏆 明治安田生命J1リーグ 第4節
🆚 横浜FMvsFC東京
🔢 1-0
⌚️ 4分
⚽️ 遠藤 渓太(横浜FM)#Jリーグ#横浜F・マリノスvsFC東京
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/YPaGR2S2V7
今シーズンはリーグ1stゴールが早かったね。その後も惜しいヘディングシュートや後半早々のシュートが決まっていれば勝てたかもしれないのに…。
今後も #ケイタイケ !
【この日の頑張ったで賞】
負けたこともあり、選ぶのが難しいのですが、100試合メモリアルゴールを決めた渓太と言いたいところではありますが、その後のシュートを2本外しているので、ティーラトン選手にしたいと思います!
(理由)
・ライン際でボールが出そうになったのを防いだり、大胆なサイドチェンジを見せてくれたりと拍手する機会が多かったので。
最後に
やっと、やっとスタジアムに戻ることができました。5000人という制限、声は出せない、やれることは拍手のみ。
良いプレーに拍手し、FKやPKに立ち向かう梶川を支えるような大きな拍手と素晴らしくも新しい光景も見ることができました。
でも、リードされている状況で拍手しかできないというもどかしさを感じる一面も…。
それでもニューノーマルになるかもしれない新しい観戦スタイルでしたが、やっぱりスタジアムでの観戦は最高でした。