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サッカー観戦の記録

2020 J1 第6節 横浜F・マリノス ー 横浜FC

2020年J1第6節 横浜F・マリノス ー 横浜FC
2020年7月22日(水)

日産スタジアム 19:03キックオフ
天気:晴
主審:家本 政明

 

横浜F・マリノス 4-0 横浜FC
マリノス得点者:オウンゴール(31分)、マルコス・ジュニオール(56分)、遠藤渓太(65分)、エジガル・ジュニオ(72分)
警告:小池龍太(累積2枚)、伊藤槙人(累積2枚)

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超厳戒態勢時の中迎えた13年ぶりの横浜ダービー

本来であればそれなりの観客が入り、かなり盛り上がった試合になったことでしょう。

それを5000人上限で行われたということはとても残念でした。

 

スタメン

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控え:中林、松原、渡辺、扇原、大津、水沼、オナイウ

 

前節の鹿島戦以降別メニューとなっているらしいチアゴとエリキ。

そのために今節はメンバーを入れ替える必要がありました。

一番驚いたのはこれまでベンチ入りすらしなかった仙頭啓矢がいきなりのスタメン!

え、どこに入るの?ボランチ?いやいやいや、もしかしてインサイドハーフ

となると喜田さんのアンカーか?やるのか、ここに来て新しいチャレンジを?

スタメン発表されたときはワクワクと同時に、ドキドキもしました。

 

試合の超ざっくり振り返り

キックオフと同時に前からプレスを掛けていくアウェイチーム。

オールコートマンツーマンって言うんですかね?マリノスのフィールドプレイヤーひとりひとりにマークがつく、そんな守備だったように見えました。

 

それに戸惑ったのか、試合開始から飲水タイムぐらいまでは押されましたね。

何本かシュートを打たれるも最終ラインやGKの梶川が踏ん張り、でも攻めれば新しいメンバーが加わったこともあってかパスが繋がらないし、前線からのプレスもゆるいしでなんともよろしくない。

 

もしかしたら飲水タイムが転機だったのかもしれません。

 

徐々にマリノスがフィニッシュまで持ち込む時間帯が増えていく。

31分に前節のマリノス2点めを彷彿とさせるような位置からマルコスがボールを送ると、それをクリアしようとした相手CBがクリアしきれずオウンゴールに。

 このゴールをきっかけにボールが嘘のように回り始め、流れも変わるが、前半はこのまま終了。

 

後半の立ち上がりこそ押される場面もあったが、前半の勢いそのままに押し込んでいく。

56分にマルコスがオフサイドギリギリのタイミングで前に抜け出て2点目。

 65分にも渓太が宏太からのクロスに頭で合わせて3点目。

 72分に渓太が左サイドで2人に囲まれるも粘ってエジガルにパス。それを流し込んで4点目。

 と昨年王者として"横浜ダービー"を堂々と勝利したのでした。

 

マリノスの攻撃をデータで振り返る

ボールポゼッション

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54%とおそらく今シーズン、一番ポゼッション率としては低いかもしれませんね。

ほぼ五分の状況。

 

チーム走行距離

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出典:【公式】横浜FMvs横浜FCのトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年7月22日):Jリーグ.jp

ということで、走り勝ちました!

ただ、キックオフから20分ぐらいの守備に追われてた時間も含むので、ボールを回して相手を動かすことができたのかというとうーん…どうなんでしょう?

※ちなみに

1節(ガンバ戦):117.612km

2節(浦和戦):122.517km

3節(湘南戦):122.663km

4節(FC東京戦):114.399km

5節(鹿島戦):119.076km

 

シュート数

先程のDAZNのスタッツではシュート19本、枠内12本ということで、総シュート数は今シーズン最も多い数字。

(シュートを打った選手)

・★小池:2本

・★仙頭:3本

・★喜田:1本

・★マルコス:1本

・★渓太:4本

・★テル:2本

・★エジガル:4本

・オナイウ:2本

★=スタメン出場した選手

出典:【公式】横浜FMvs横浜FCのトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年7月22日):Jリーグ.jp

 

プレーエリア

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 前節は中央のエリアが47%だったので、前節と比べると中央での奪い合いが少なかったのかもしれませんね。

 

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出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvs横浜FC 2020年7月22日【スパイア】

アタッキングサードでのプレー数、敵陣30メートル以内でのプレー数は前節の鹿島よりかはかなり相手にプレーさせてしまっています。

しかし、ペナルティエリア付近でのプレー数は倍以上の差。

 

攻撃的な時間帯

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出典:Yokohama F. Marinos Yokohama FC live score, video stream and H2H results - SofaScore
上の緑の方に飛び出ているのがマリノスが攻撃的な時間帯。このグラフを見てもキックオフから前半の20分ぐらいまでは押されていたことが改めてわかりますね。

 

クロス成功率

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出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvs横浜FC 2020年7月22日【スパイア】

クロス成功率23.5%でした。鹿島戦が16本で成功率31.3%だったことを考えると、成功率としては敗戦した鹿島戦よりかはうまく入れられてません。

攻撃の偏り

(前半終了時)

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(試合終了時)

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前後半通して若干左に偏りがある。

 

【ここまでのまとめ】

・序盤こそ相手に攻め込まれる時間帯もあったものの、ペナルティエリア付近でのプレーで着実に決めたため勝てたのではないか?

→そりゃ、そうだわな。ペナルティエリアでプレーしなきゃ点は入らないし。

なぜ勝利できたのか?(仮説)

では、なぜ勝てたのか?スタメン変更?システム変更?いろいろ考えられると思いますが…。

 

システムの変更の影響はあったのか?

→でも仙頭が出ている間に決められた得点は2点。タカが入った61分以降に2点。

システム変更の影響はあるんだか?無いんだか…?

 

ということで、ボスのコメントを読んでみます。

質問:システム変更をすることの、怖さのようなものはありませんでしたか?
「皆さんにもシーズンの開幕前からお話しているように、我々に戦術とかは関係ありません。4-4-2であろうが4-3-3であろうが、我々には重要なことではありません。とにかく自分たちが大事にしなければならないのは、自分たちのやろうとしているサッカーをすることだと思います。
後半に扇原が入って、いつも皆さんが見なれているがやり方もお見せできたと思います。自分にとっては、選手たちが、どういうふうにスペースに動いてやっていくかです。皆さんが言っているようにシステムをどう変えたのかは関係なく、いろいろなところを見ながらやっているだけです」

出典:2020 明治安田J1 第6節 vs横浜FC | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト

 

つまり、システムなんて関係ない!4-4-2であろうが、4-3-3であろうがそんなのはただの数字。自分たちはいかにスペースに動くことでやっていくかだ!

ということなので、仙頭啓矢の起用によるフォーメーション変更はあくまで他の選手が出場できなかったことによる今いる戦力でそうせざるを得なかった。

ということなのかもしれません。

 

では、なぜ勝てたのか?仮説ですが、ハードワークをすることで選手たちがスペースに動けたからこその勝利だったのではないでしょうか。

そのへんの細かい分析はレビュアーのみなさんにお任せするとしましょう。

 

気になったポイント

「今日は絶対に走り勝ってやる!」という意気込みみたいなのを感じられた

序盤こそプレスがゆるい感じに見えたものの、流れをつかみ始めてからは「今日は原点に立ち返りハードワークする!」と言わんばかりのプレーが随所に見られました。

プレスの掛け方だったりね。

 

喜田さん、アンカーでも安心して見ていられた

ボス1年目とか、1アンカー&2インサイドハーフを導入していた頃、喜田さんの脇を狙われてたりとか結構ヒヤヒヤすることもありましたが、この試合ではそういったことはあまり感じられませんでした。

 

槙人、安心して見ていられた

相手チームからはマリノスのCBというとチアゴ&槙之輔のイメージが強いかもしれませんが、この試合での槙人はとても見ていて頼もしく、安心感がありました。

何分だったか忘れましたが、「チアゴか?」と思うようなドリブルで前へと駆け上がっていくシーンありましたよね?ああいうプレーもっと見たいです。

 

ブンちゃんの頭の中をのぞいてみたい

ここ何試合かブンちゃんを見ていると、賢いなぁって思うことがしばしば。

すっかりマリノスのサッカーにも慣れたためか、攻撃の際にはいてほしいところにいてくれたり、守備のときも相手に競り負けないし頼もしいです。

 

マルコス、テルの足の具合はどうなのか?

マルコスは担架に乗って、テルは普通に交代となりましたが、つっただけとか違和感を感じ無理せずとかでの交代なら良いのですが、数試合欠場となるとかなり影響があります

 

まとめ

・原点回帰大事!ハードワーク大事!

ボランチのシュート数もっと増えても良いかもしれない

・啓矢のプレーは今後も注目!

→彼から繰り出されるパス、数本「へぇ」と思うことがあったので

・今後も1アンカー&2インサイドハーフの逆三角形はチャレンジするのか???

・次節もこの試合のようにハードワークを!

 

この日の推し選手

渓太、スタメンフル出場!しかも、1ゴール1アシストの大活躍!

よく頑張りました。凄みみたいな、オーラというかのが見えた気がします。

 

シュート意識強くなりましたかね?結構意識している感は感じられます。ペナルティエリアでの反転シュートなんてその象徴的なシーンだったと思います。

そして、何より視野も広くなった。梶川からパスを受けて、逆サイドのテルへのフィードを出したりとか。

(このシーンの梶川、マンチェスター・シティのGKエデルソンみたいだったけど)

今年の渓太はこれまでとは違うものが見られます。

 

よーし、今後も期待だー!と思っていた矢先にドイツに期限付き移籍なんて報道もあり、近々公式発表されるらしいですが。それについてはリリースが出たらということで。

 

とりあえず、100試合のプレゼンター、誰かな?と思っていたのですがお兄さん(?)だったようですね。あまり似てなかったかも???

 

この日の頑張ったで賞

文句なしでしょう!この試合1ゴール1アシストの遠藤渓太選手にしたいと思います!

(理由)

1ゴール1アシストの大活躍!俺が勝たせる!みたいな雰囲気はありましたよ。