2020 J1 第33節 横浜F・マリノス ー 名古屋グランパス
2020年J1第33節 横浜F・マリノス ー 名古屋グランパス
2020年10月21日(水)
日産スタジアム 19:33キックオフ
天気:晴
主審:東城 穣
横浜F・マリノス 2-1 名古屋グランパス
マリノス得点者:エジガルジュニオ(41分)、渡辺皓太(80分)
警告:
ただいま!日産スタジアム。久しぶりに帰ってきました。
そして、太鼓の音もビジターサポーターも。少しずつ今までのスタジアムでの光景に戻りつつあります。うれしいですね。
スタメン
控え:中林、角田、大津、喜田、エリキ、前田、オナイウ
セレッソ戦までスタメンGKだった梶川。休養のためかセレッソ戦での4失点を受けてのものなのか、この日はパギさんにスタメンを譲る形に。
ですが、ウォーミングアップ中に負傷したとのことで、急遽サブのGKはウッズさんこと中林が入ることに。
セレッソ戦とはスタメンを8人変えてきました。
試合の超ざっくり振り返り
この試合を一言で言うとするならば、
「原点回帰」
という感じでしょうか。
エジガル、詠太郎(=松田)、宏太(=水沼)が横並びになる昨年の形に。
WGの詠太郎と宏太がサイドで張って、両SBが時折内側に入って走る偽SBの形を見ることができました。
唯一、昨年と異なるのは中盤の3人でしょうか。
昨年は2ボランチがいて、その前にマルコスが入るという「マルコスシステム」だったわけですが、この試合ではわーぼー(=和田)がアンカーに入り、あまじゅん(=天野)とナベコ(=渡辺)が並ぶIH(インサイドハーフ)という感じに見えました。
先制ゴールのエジガルのゴールこそ、昨年得意とするあの形。
みなさん、あのゴールの瞬間「これだよ、これ!」とか「懐かしい!」って思いませんでしたか?
その後マテウスに恩返しゴールを食らうも(もう今後は恩返しゴールはいらないからね)、ナベコの「絶対にゴールを決める」という執念のような気持ちのこもったゴールで名古屋を突き放し、それを守りきって久しぶりの勝利!
日産スタジアム、天気は晴れ、勝ってトリパラ回す、最高ですね。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら
・なぜ、原点回帰???
・フォーメーションがいろいろと変更される目的は?
について毎度ながらサッカー未経験、見る専門。戦術については細かいことはよくわからない自分が推測で考えてみたいと思います。
では、まずこちらから。
・なぜ、原点回帰???
正確にはきっちりとした原点回帰ではないのですが、考えてみました。
(仮説)
1,疲労が溜まった選手が多くセレッソ戦から8名入れ替え。フレッシュなメンバーが多いことを考えると、やり慣れた立ち位置にすることで考えることを減らすため。
→普段の生活でもやり方に慣れると無意識に動けるようになると思うのですが、そういう面を狙ったのかなと思いました
2,この試合に出た選手が自分の持ち味を最大限に発揮できるようにするため
→狭いところに突っ込んでいくのが得意なあまじゅんとか、WGとしてドリブルからのカットインでシュートなりパスに繋げるのが得意な詠太郎とか。
それぞれの持ち味を最大限に発揮できるようにするためにこの配置にした可能性もあるのかなと。
3,名古屋の4-2-3-1の配置と噛み合わせ良く戦えるようにするため
こんなあたりかなと思いました。
そして、次の気になったポイントはこちら。
・フォーメーションがいろいろと変更される目的は?
ボスは今シーズン、昨年までの2ボランチ置きWGがサイドで張る形だったり、3バック、フォアリベロを置く形など様々な配置を試しています。
ボスに「なぜ、そんなにコロコロと変えるのですか?」と聞いたら、きっと「いつも同じサッカーをしています」としか回答が返ってこないと思いますが。
でも、本当はきっと目的があるはずです。
なので、それについて考えてみました。
(仮説)
1,選手各々の持ち味を最大限に活かすために模索しているのでは?
本当はもしかすると昨年の形を踏襲してさらなるレベルアップを図りたかったと思われます(想像だけど)。でも、他チームによる対策だったり、過密スケジュールによる相次ぐけが人の発生、そして渓太の移籍などにより、昨年の形を踏襲することが難しくなり、今いるメンバーで選手各々の持ち味を最大限に発揮させるためなのかなぁとか思ったり。
2,リーグ戦対策もあるだろうが、実はACL対策として撹乱させているのでは?
大いなる妄想ですが、本当はリーグ戦で連覇するためもあったのでしょうが、実はACLも見据えているのではないかと。
各チーム、アジアNo.1になるべく様々な研究・対策をしてくるはずです。
でも、フォーメーション(ボスはこの言葉好きではないでしょうが)をあれこれ変えることで相手も研究しづらくなり、「マリノス、どれで来るんだろう???」と思わせることも考えているのかなと最近は思ったりもします。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※左側がマリノスの数字です
いつものマリノスのポゼッション率といった感じですかね。
(AttackMomentum)
押してますねぇ。マリノスの攻撃。名古屋に与えた時間はごくわずか。
あと、ボスがよく言う「試合をコントロールできた」なのでしょうか。
(シュート数内訳)
公式記録によるとシュート数18本。そのうち決まったのが2点…。
名古屋のランゲラック選手に止められたのもありましたが、もう少し点が取れたらよかったですね。
内訳
・★小池:1本
・★松原:2本
・★渡辺:2本
・★天野:8本(←これだけ打ってるのにノーゴールは…。あとそろそろセットプレーが決まってほしい)
・★水沼:1本
・★エジガル:2本
・★松田:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
やはり、あまじゅん・ナベコ・わーぼーの3人の走行距離が長いですね。揃って12キロ超え。
そして、龍太はスプリント回数20回な上に、走行距離12キロ超え。本当によく走って頑張ってくれました。
プレーエリア
プレーエリアを見ても押し込んだなというのがよくわかります。
ペナルティエリア付近でのプレー数が43ということを考えても、もう少し得点が取れても良かったかもしれませんね。
その他気になった数字
本当は、あまじゅん・わーぼー・なべこが入ったことによる縦パス比率が上がっているのではないかと調べようと思ったのですが、力尽きました…
ということはさておき、
※左側がマリノスの数字です
こうして見てみると意外とクロス成功率・デュエル勝利数は名古屋より下回っているんですね。
クリア数名古屋が22という数字が示す通り、マリノスがシュート18本も打ってるのに入らなかったというのは、クリアされまくったというのもあるかもしれませんね。
7x2 - 天野純は名古屋戦でゲームハイとなるシュート7本&ドリブル7回を記録。今季J1の1試合で、他に両部門で同数値を記録しているのは名古屋のマテウスだけ(開幕節の仙台戦)。アクセント。 pic.twitter.com/1Yhj8JgxFr
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月21日
やはり、ベルギーからのあまじゅんは、よりゴールに対して積極的といった感じなんでしょうね。
まとめ
・スタメンを8人入れ替えようが、不安はまったく感じられなかった。
(試合前は大丈夫かなぁ…とちょっと思った自分が恥ずかしいです)
ボスも…
質問:前節から8人メンバーを代えたのですが、F・マリノスらしい素晴らしいサッカーができたという点について
「前節のC大阪戦、見てもわかるとおり、疲れている選手が非常に多かったです。今日出場した選手たちは、本当に良い試合をしてくれました。良い形でゲームに入ってくれたと思います。
誰が出ても良いようにと、自分たちが準備をしてきた結果が、しっかりピッチ上に表わせました。ですが、また次にすぐ試合があります。今日、出場したメンバーもケガがないように祈っていますし、しっかり次の試合に向けて準備していきたいと思います」
と満足げなご様子。
・梶川、大丈夫か?ACLまでには復帰できますように
・あまじゅん、わーぼー、ナベコの3人の中盤が面白かった。
→ビルドアップの際にサイドに寄せがちになりやすいマリノス。この3人だとうまいせいなのかわかりませんが、中央でも縦パスがバンバン入れようとするし、狭いところに突っ込んでいく突貫小僧が2人もいるのでなかなか楽しかったです。そして、この3人が繰り出すパスも見ものです。
データを確認していませんが、もしかすると攻撃サイドの比率として中央から攻めている比率が他の試合より高い可能性も???
・この試合でも何度も「詠太郎!詠太郎!」というコーチングがあちこちから聞こえてきた
最後尾はパギさんから、そしてしまいには逆サイドの宏太らしき声も。
詠太郎が交代してからは今度は「アド!アド!」という声が聞こえていたように思います。
・セカンドボールも拾えていたし、2度追い・3度追いのプレスも掛けられてた
(セレッソ戦はあまりできてなかったですしね…)
ボスもこうコメントしています。
質問:今日の素晴らしいパフォーマンスの一番の要因は?
「ボールを失わなかったところがすごく良かった点だと思います。プラス、チーム全体で連動できていたことにより、チャンスをたくさんつくったところです。名古屋も良いチームです。けれども自分たちは、名古屋のカウンターという強みのところも頭の中に入れていました。しっかり全体が集中してやってくれた結果だと思います」
・龍太、慣れない左SBでよく頑張った!
・あまじゅん、あとは決定力をあげよう!
・オナイウ、髪色と髪型を変えてジュニサン(=ジュニオールサントス)と見分けがつきませーん!
・新スポンサーMoney Forward様のみなさま観戦の中、勝利は重要
・ボスはいろいろ初期配置を変えたり、SBの選手がアーリークロスを入れたりして試すけども、個人的にはパスの回し方を工夫すればまだ昨年の形で得点できるのでは?と思っている
・タカ、ブンちゃん、ゆっくり休めたかな?
この日の推し選手
ケニーこと松原健、スタメンフル出場!
シュート、この日も2本打ちましたが入らず。
そして、久しぶりの偽SBも時折やってましたね。何分でしたかねぇ、すんごい「うまっ」と口から出そうになったパス。すばらしかったです。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞はもちろんこの方!渡辺皓太選手です!
(理由)
・この日も縦横無尽に走り回り球際の強さを発揮
・そしてなんと行っても素晴らしい決勝ゴール!
最後に
自分がなぜ試合の感想だけでなく、戦術っぽいようなことを素人ながらも推測して書くようになったかと言うと、ボスのサッカーが面白いのはもちろんのこと、ボスや選手が何を考えて、それをプレーでどう表現しているのかを少しでも理解できれば、選手のことをもっと応援できるのではないかと思ったからです。
選手がこういうふうに頑張ってる、きっと今こう考えているのかな、今ここが苦しいはず、じゃあもっと応援頑張ろうと。
戦術的な理解をしてみようとすると、選手の成長も感じられたりしてとてもおもしろいです。
最初は自分も「戦術なんてわからない」と思っていた一人です。
でも、まだまだではあるものの少しずつ理解してみようとするだけで、サッカーの楽しさがさらに増したような気がします。
なので、戦術を理解してみようとするのも、楽しみのひとつなのでおすすめです。
今回の記事を書くにあたっての出典
・マリノス公式サイト
・Jリーグ公式サイト
・Sofascore
・スパイア
2020 J1 第23節 セレッソ大阪 ー 横浜F・マリノス
2020年J1第23節 セレッソ大阪 ー 横浜F・マリノス
2020年10月17日(土)
ヤンマースタジアム長居 15:03キックオフ
天気:雨
主審:山本 雄大
セレッソ大阪 4-1 横浜F・マリノス
マリノス得点者:水沼宏太(90+1分)
警告:ジュニオールサントス(累積2枚)
ようやくビジター席解禁!
アウェイの試合はまだあと数試合残っていますが、関東圏外のアウェイの試合となるとこのセレッソ戦と広島戦のみ。
広島戦は先日ビジター席が設置されないとの発表がされたので、今シーズン最初で最後の地方遠征ということで我慢しきれずに行ってきました。大阪へ。
雨・寒い・相手は苦手とするセレッソ…。
スタメン
控え:朴、小池、水沼、渡辺、天野、エジガル、オナイウ
チアゴ、今節もメンバー外でしたね。長引く怪我ではないことを祈るのみ。
そして、CBの2人と左SBは連戦。負傷者が多くて代わりの選手がいなくて休めない状況。もし会社員であれば「休み無しで、何日連続働かせるねんっ!」とブチギレてもおかしくないような状況です。
試合の超ざっくり振り返り
「The 完敗」
寒い、雨、苦手なセレッソ、完敗…悔しいですよ。
1失点目はまだ時間があるので追いつけると思ったのですが、失点を重ねるごとに選手たちの辛さがピッチから伝わってくるようで、見ていても辛かったです。
頭ではこうしたいんだけど、体がついていかない…そんな感じでしょうか。
プレスに行きたい、行かなきゃとは思っているが体が重くて2度、3度と行けないそういうふうに見えました。
ただ、唯一の光明はこれまで宏太がマリノス移籍後初ゴール。
これまで宏太の一発で何度か苦い思いをしたマリノスですが、この日は勝利にはつながらなかったけれども、今後古巣相手に、もちろん古巣以外も含めてゴールを量産してくれるかもしれません。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら
・マリノスはなぜ(通称)「マルコスシステム」に戻したのか?
とまぁ、偉そうなテーマを掲げてみましたが、なにぶん戦術分析は無理なのであくまで推測で考えてみます。
でも、この日のマルコスシステムは昨年のマルコスシステムとは違ったと思います。
昨年はWGのマテウス(もしくは渓太)やテルがサイドを張る形、この日はWGの選手ではなく、SB(サイドバック)の選手がサイドを張っている感じだったと思います。
ということで仮説を並べてみました。
(仮説)
1,フォアリベロ形式をやるだけの選手のコンディションが整っていなかった
フォアリベロをやるということは、これまでのボランチ2人体制にもう1人必要になります。
・CBの選手で稼働できるのが現状槙之輔(=畠中)と槙人(=伊藤)しかいないので、もう1人CBからリベロの位置には出せなかった
・わーぼー(=和田)、ナベコ(=渡辺)、タカがガンバ戦に続き連戦になる
ということで3人準備することができなかったのでは?という可能性
2,前節ガンバ戦が後ろが重くなってしまった(=守備的)になってしまったため攻撃的にしたかった
ガンバ戦はガンバに攻め込まれる時間が長く、いざボールを奪って攻め込むにしても後ろに下がっているため、マリノスがゴールを決めるためには長い距離を攻めることになります。
よって、前節の反省を活かし、攻撃的な布陣にしたかったという可能性
3,セレッソのフォーメーションとのかみ合わせ的にこの初期配置(マルコスシステム)の方が良かった
たぶん、セレッソがうしろ4人に対してマリノスは3人+マルコスで4人。
でも、セレッソのうしろ4人に対して、マリノスが3人だと数的には不利になるけれども、マルコスがセレッソの後ろ4人とその前列の間で浮く感じになるのかなと。
マルコスがラインとラインの間で浮かせることをボスは狙っていたのかなぁ…とか(知らんけど)
自分が想像しうる理由はこんなところでしょうか。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
(AttackMomentum)
4失点でマリノスが攻め込まれている時間が長かったのかと思ったら、意外と逆だったという…
(シュート数内訳)
シュート数7本…少ないですね。
内訳
・★畠中:1本
・水沼:2本
・★扇原:1本
・★マルコス:1本
・エジガル:1本
・オナイウ:1本
★=スタメン出場した選手
スタメン出場した選手のシュート数が少ないですね。とくにエリキ、ジュニサンが0本というのは…
走行距離とスプリント回数
走行距離的には両チームほぼ同じぐらい。
スプリント回数、大然の35回もすごいですね。
プレーエリア
押し込んではいるものの、ペナルティエリア付近でのプレー数がセレッソより少なめ。
その他気になった数字
※右側がマリノスの数字
セレッソのクリア数が38…マリノスの攻撃をことごとく遮られた感じですね。
インターセプト数は久しぶりに相手よりマリノスのほうが上回った気がします。
14 - C大阪はJ1の横浜FM戦は現在14試合連続無敗(9勝5分)。ホームでも直近7試合無敗(5勝2分)。お得意様。
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月17日
改めて数字で見ると、セレッソ苦手ですね。
まとめ
🗣| HALF TIME COMMENT#アンジェポステコグルー 監督
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) 2020年10月17日
「プレスは継続して。1回ダメでも2回3回とかけ続けよう」
「奪ったあとは慌てずに、自信を持ってプレーすること」
後半も引き続き #DAZN と #デュアスタ で応援よろしくお願いします📣#fmarinos #Jリーグ pic.twitter.com/uJbbcAY2c9
・ボスはハーフタイムでこうコメントしたようですが、2回3回とプレスを掛けに行けるほどの体力はなかったように思います。
・またこの試合でもフォーメーションに関する質問が出たようですがボスのコメントは相変わらず
質問:今日のフォーメーションの狙いを教えてください。
「毎回言っていることですが、システムがどうこうというのは関係ありません。自分たちにとって大事なのは、自分たちのサッカーをすることです。
とにかく今日の試合で見えてしまったのは選手たちの疲労です。けれどもこのタイトなスケジュールの中で、選手たちが最後の最後まで、今日の試合も戦い続けてくれたと思います。
こういうスケジュールの中で、自分は選手たちを守りたいと思っています。しっかりと選手の状態を見ながら、変更だったりやり方を変えたりというのはあるかもしれませんけど、特にシステムどうこうというのは、自分たちにとっては重要ではありません」
こんな感じでいつも通りのボスです。
・ブンちゃんの疲労は相当のはず。サイドで相手選手に切り替えされると、それについていけていないようにも見えました。どこかで休ませてあげたいところですが、高野は依然として負傷中、角田くんはまだマリノスの練習に参加し始めて間もないし大学サッカーとも並行中。代わりがいないのはつらいですね。
・宏太のゴールで一矢報いる形に。
でも、次は勝敗を決める大事な一発に期待!
・ようやくマリノスのスケジュール的には18日がオフ。完全リフレッシュはできないかもしれないけど、少しはリフレッシュできることを願ってます。
・アウェイ遠征ができる日常まで戻ってきました。まだまだ気を緩めることはできないけれども少しずつ「いつもの日常」を取り戻しつつあるのはうれしいことですね。
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合はスタメンフル出場。
シュート1本打ちましたが、ゴールからは大きくハズレる形に…残念!
【この試合の頑張ったで賞】
この試合4失点もすると頑張った選手なんて…となりがちですが、それでも選ぶのがこのブログです。
ということで、今回の頑張ったで賞は水沼宏太選手にしたいと思います!
(理由)
・一矢報いるこの試合唯一のゴールを決めたこと
・ゴール以外にも交代でピッチに入ってからはいろんな選手とコミュニケーションを取ったり、声を出したりして最後まで諦めない姿勢を見せたこと
今後、ゴールが続くことを期待したいと思います。
最後に
マリノスのドキュメンタリー動画THE DAYを見たのですが、渓太がチームメイトにドイツ移籍前の挨拶をするシーンで涙を流していたのを見たら、急に渓太に会いたくなりました。
早くドイツに行きたい!
渓太、次のシャルケ戦出番がありますように。
今回の記事を書くにあたっての出典
・マリノス公式サイト
・Jリーグ公式サイト
・sofascore
・スパイア
2020 J1 第22節 ガンバ大阪 ー 横浜F・マリノス(DAZN観戦)
2020年J1第22節 ガンバ大阪 ー 横浜F・マリノス
2020年10月14日(水)
パナソニック スタジアム 吹田 19:03キックオフ
天気:曇
主審:村上 伸次
ガンバ大阪 1-1 横浜F・マリノス
マリノス得点者:オウンゴール(26分)
警告:
このガンバ大阪戦を皮切りにセレッソ大阪→名古屋→FC東京とマリノスより上位に現在位置するチームとの対戦が続きます。
1点でも多く勝ち点を稼いでいかなくてはなりません。
スタメン
控え:朴、松原、水沼、天野、エジガル、前田、オナイウ
喜田さんが累積警告に伴う出場停止となり、フォアリベロの位置にはタカが入ると予想されてましたが、わーぼー(=和田)がこの位置に入ることに。
前節控えにいたチアゴ、ようやくお休みが取れたなと思ったので今節は出場するだろうと思ったのですが、この試合はなぜかメンバー外に。
大分戦でエリキのゴールで3点めを取ったときにはベンチで一緒に喜んでいたのがDAZNに映っていたのですが、試合後のゴール裏への挨拶に出てこなかったことも気になりますし、その後の練習で怪我したとかでしょうか、もしくは急な気温の変化による体調不良でしょうか。とにかく心配です。
あと心配しているのは、左SBのブンちゃんの控えが現状いないこと…。
ブンちゃんが怪我なく出場し、その間に高野が復帰してくれると良いのですが。
ちなみに前節ベンチに入り、試合終盤でJ1デビューをした特別指定選手の角田くんはこの日は大学サッカーの試合に出場しており、遠征には帯同していませんでした。
試合の超ざっくり振り返り
球際バチバチとした攻防が続きましたね。
前からのプレスに苦戦していた印象でした。
オウンゴールではあったけれども先制したものの、その後はガンバもハードワークをしつづけ、梶川のペナルティエリア内でのファウルをきっかけとしてPKを与えてしまう。
そのPKを宇佐美選手がしっかりと決めて同点に。
でも後半は押しに押され耐える時間が長くなります。それでも最終ラインの踏ん張りのおかげで最小失点の1でおさえて1-1のドローで終了となりました。
梶川もPKを与えたシーン以外は好セーブを見せていましたし、槙人(=伊藤)もパトリックと何度も競り合い、よく耐えたと思います。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・わーぼー(=和田)がなぜフォアリベロに入ったのか?(仮説)
・交代枠を1枠しか使わなかった理由(仮説)
戦術の詳しいことはわからないので、あくまでど素人の自分が試合を見ておそらくこうではないか?という仮説を立ててみました。
では、まずこちらから
・わーぼーがなぜフォアリベロに入ったのか?
三ツ沢での神戸戦でフォアリベロを経験済みだったタカ。この試合喜田さんが出場停止となって多くのみなさんがフォアリベロの位置にはタカが入るだろうと予想していたはずです。もちろん、自分もそう予想していました。
しかし、実際にその位置についたのはわーぼー(=和田)。なぜ?
(仮説)
1,負荷調整
前節の大分戦で驚異の走行距離14キロ超えを走りきったわーぼー。
本来ならばこの試合休ませたかったはずです。でも、喜田さんが出場停止となるとボランチの位置でプレーできるのはタカ、わーぼー、ナベコ(=渡辺)、あまじゅん(=天野)ぐらいでしょうか。
でも、今はフォアリベロをやるとなると3人ボランチを得意とする選手が必要。
さすがにボランチの位置にわーぼーを入れると2試合連続で高負荷が体にかかることになります。そう考えると、少しでも走る距離を短くさせたい。
であれば、ボランチより走らなくて済むフォアリベロに入れたのではないでしょうか。
2,タカのハーフスペースへの飛び出しに期待した
※画像をタップすればそれぞれ拡大して見ることができます
これはわーぼーがリーグ戦出場し始めてから全試合のヒートマップです。
シーズン通したヒートマップを見てみるとこちら↓
ヒートマップ的には前に行くことはあってもハーフスペース突っ込んでいく感じが少ないような気がします。
一方でタカのシーズン通したヒートマップを見てみると
ペナルティエリア左側に入っていた痕跡がありますよね。
ボスはこの点を期待したのでは?と推測しました。
「えっ、じゃあそこに入っていくのが得意なあまじゅんを起用しなかったのはなぜ?」
ということになると思いますが、もしかすると長い時間プレーするコンディションではなかったのかもしれません。大分戦も出場していますしね。
あとはタカのロングボールでの展開力というのにも期待していたのかなとも思ったりしました。
では、お次の気になったポイント
・交代枠を1枠しか使わなかった理由
ボスはリーグ戦が再開してからだいたい62分前後に最初の交代枠を使うことが多い印象です。ですが、この試合では77分にジュニサン(=ジュニオールサントス)に替えて前田大然を交代したのみ。非常に珍しいと思います。
ボスのコメントによると
質問:いつもと違って1人しか選手交代をしなかった理由は?
「試合の流れでいろいろな交代を行います。今日に限っては、最後の最後まで選手が良い状態でチャンスをつくっていましたし、良い形でやってくれていました。その中で最後の最後まで出し切る、ハードワークをし続けてくれました。
次の試合は、もう土曜日にやって来ます。それに向けても、しっかりやれる準備につながったと思います。
ただ理由もなく人数を代えるというのは、おかしな話です。今日は良い状態で中が動いていたので、特に何人も代える必要はないと考えて1名だけ代えました」
とのことなのですが…。
(仮説)
1,負荷調整
番記者メルマガによると、どうやら週末のセレッソ戦に向けて一度横浜には帰って来ず、大阪に滞在したままトレーニングを行い調整するらしいです。
となると、感染予防の観点から考えても大勢は遠征に帯同せず、最小限のメンバーでしか遠征していない可能性もあります。
また、なるべく大勢の選手を起用したくなかったというのもあるのかもしれません。
2,交代による全体のインテンシティ(強度)に変化を与えたくなかった
ピリピリとしたいつどちらに得点が入ってもおかしくないような展開。
交代するとうまくいくこともありますが、もちろんバランスが崩れたり、時には弱点になることも。それを恐れた可能性もあるかもしれません。
最初に触れたように、この試合含めて上位勢との対戦です。1点でも多く勝ち点を稼がなくてはならない。勝ち点ゼロは避けたいという状況も計算している可能性も???
3,マルコス、エリキの得点力に期待
マルコスも怪我明けたばかりですし、本来ならば途中で交代したほうがよかったのかもしれませんが、やはりチーム内トップの得点力マルコスやエリキの得点力に期待していた可能性もあるかもしれません。
まぁ、だいぶ体が重そうでしたが…。
4,縦へのスピードをどうしても活かしたかった
交代したのが大然のみと考えると、他の控え選手と比較した時どうしてもスピードの違いがあるかなと。もしかすると大然の縦へのスピードを活かしたかったのかもしれません。
となると、他にスピードがある選手がいれば交代していた可能性もあるかと。
あくまで個人の推測です。間違っている可能性もあるかもしれません。(いや、間違ってると思う)
もっと自分が推測する以上の戦術的な意図があるかもしれませんので、そのへんは自分の技量では手に負えないのでマリサポが誇るレビュアーさんにおまかせするとしましょう。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※右側がマリノスの数字
とマリノスの方が高くなっていますが、おそらく下のスパイアの数字のほうが近いかもしれません。
(AttackMomentum)
まぁ、ガンバが主導権を握る時間が長かっただけにガンバ側にグラフが飛び抜けている事が多いですね。
(シュート数内訳)
公式記録によるとシュート7本。少ないですね…
・★ティーラトン:1本
・★渡辺:1本
・★エリキ:1本
・★ジュニオールサントス:2本
・★マルコス:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
走行距離もスプリント回数もガンバより下回っています。
(ガンバってこんな走るチームでしたっけ???という印象)
マリノスのセンターバックはだいたい10キロ超えることが多いですが、この試合は2人とも10キロ走っていないんですよね。珍しい…
プレーエリア
やはりマリノスは守備に負担がかかりましたね。ディフェンシブサードでのプレー比率が高いです。
その他気になった数字
もしかするとロングボール54本は普段よりかは多いかもしれません。
そして、クロス成功率が17%…
78.8% - 横浜FMは第22節のG大阪戦で、J1では今季チームワーストのパス成功率(78.8%)を記録。しかし、今季パス成功率が85%以下の7試合ではわずか1敗しかしていない(4勝2分)。変曲点。
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月14日
パス成功率もワーストだったとか…
まとめ
・ガンバ相手に勝ち点1。本当は3点取りたかったけど最低限
・ボランチから前への前進が難しかったね。
(ナベココメントより)
「相手は前からプレッシャーを掛けて来ていて、ボランチでボールを受けた時、後ろに戻すのか前に向くのかで展開は大きく変わるのですが、今日は後ろを選択するシーンが少し多くなってしまったと思います。
また、全員が少しプレッシャーを感じてしまったかもしれません。あれぐらいのプレスなら、はがせるようにならないといけない。そこで蹴ってしまったり、相手にぶつけてしまったり、そういう簡単なミスが多かったという印象です。」
・守備陣(とくにセンターバックの槙人、槙之輔)、そして梶川頑張りました。
・前半の飲水タイムちょっと前ぐらいから盛り返したシーンが増やせればチャンスはまだあったはず…
・次節はさらに上位のセレッソ。総力戦で勝とう!
・チアゴ、元気かな???
・喜田さん、戻ってくるよね?
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合は控えメンバーに入るも出番なし。
もし出番があったとすれば、CBや龍太に怪我があったときなんでしょうね。
(でも、もし縦へのスピードを活かしたかったのであれば、ケニーを入れて龍太を1列前に上げてみるというのはどうなんだろうか???)
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は難しいですねぇ。
前節大分戦に続いて畠中槙之輔選手と伊藤槙人選手にしたいと思います!
(理由)
シュートをガンバに14本も打たれるも、PK以外の失点をせずに済んだのは彼らの踏ん張りのおかげだと思います。
今回の記事を書くにあたっての出典
・Sofascore
・スパイア
・Jリーグ公式サイト
・マリノス公式サイト
2020 J1 第21節 横浜F・マリノス ー 大分トリニータ
2020年J1第22節 横浜F・マリノス ー 大分トリニータ
2020年10月10日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場 16:03キックオフ
天気:雨
主審:佐藤 隆治
横浜F・マリノス 4-0 大分トリニータ
マリノス得点者:松原健(55分)、ジュニオールサントス(65分)、エリキ(75分)、エリキ(87分)
警告:喜田拓也(累積4枚→次節出場停止)
三ツ沢4連戦ラスト、そして今シーズン最後の三ツ沢。
そんな試合を台風が近づく中迎えることになりました。
一時は試合の開催も台風の影響で危ぶまれましたが、無事に開催されてよかったです。
三ツ沢は本来は相性が良いスタジアム、ですが今年は湘南戦以降勝てていない。
最後の三ツ沢、どうしても勝ちたいと思っていました。
スタメン
控え:朴、チアゴ、角田、水沼、扇原、エリキ、エジガル
試合前日に2022年シーズンからの加入が決まり、今年の特別指定選手として登録されたことが発表されたばかりの角田涼太朗くんがいきなりのベンチ入り。
実は今週から練習参加し始めたばかりで1週間もたってないというのに、いきなりベンチ入りとはボスの期待の高さでしょうか。
試合の超ざっくり振り返り
ヒリヒリとしたムードが漂う中試合は進み、後半のケニー(=松原)のゴールをきっかけに試合は動く。
そこから徐々に勢いに乗ってきたマリノス攻撃陣。
ジュニサン(=ジュニオールサントス)、エリキの2ゴールと決まり、終わってみれば4-0の快勝。
いやぁ、今年最後の三ツ沢での試合を勝利で飾れたのは良かったです。
やはり三ツ沢では勝たないとね。三ツ沢、雨、勝利、トリパラはもうセットのようなもの???
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・スタメンの前線3人が起用された意図
まずこの試合の前線の3人は、
「前からプレスを掛け続けること」
を繰り返していました。
この試合では後ろの守備陣から何度も
「ジュニ、GO!」、「アド!アド!」、「詠太郎、前!」
などと声がかけられ、詠太郎には逆サイド後方にいるブンちゃん(=ティーラトン)からも声がかかるほどです。
しかも、1度プレスをかければよいのではなく、2度3度かけ続けなくてはなりません。
1度プレスをかけに行って、「よし役割を果たしたぜ」と前線の選手が一瞬ホッとした雰囲気を醸し出していると、また後ろの選手から「GO!」「前!」と声がかけられるのです。
前線からのプレスの役割として考えられるのは
1,プレスを掛けてボールを奪いショートカウンターでゴールに繋げる
2,相手の攻撃のパスコースを限定させる
などあると思うのですが、この試合のプレスはどちらかというと2の方に近いのかなと思いました。
理由としてはプレスをかけには行くものの、いまいちハマらず取り切れてないなぁと思ってたのですが、そのプレスをかいくぐって来た大分の攻撃を後ろのボランチや最終ラインが迎え撃つことで大分の攻撃を防いでいたように見えたからです。
ボスのハーフタイムのコメントにも
🗣 | HALF TIME COMMENT#アンジェポステコグルー 監督
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) 2020年10月10日
「コンパクトに保ちながら前からのプレスを続けよう」
「落ち着いて繋いで自分たちのやるべきことをやり続けよう」
後半も引き続き #DAZN と #デュアスタ で応援よろしくお願いします📣#fmarinos #Jリーグ pic.twitter.com/U79BM36ph1
とありますしね。
で、話を元に戻すと、なぜこの試合ジュニサン・オナイウ・詠太郎(=松田)だったのか?
(仮説)
1,マルコスがルヴァン柏戦で負傷、エリキも柏戦で90分プレーしたことでその点を考慮
2,この試合の何度もプレスを掛け続けることを考えると、スタミナが重要。であれば、連戦出場している選手より、フレッシュな選手の勢いが必要だった
という理由だったのかもしれません。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
出典:Yokohama F. Marinos Oita Trinita live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字
ボールポゼッションは大分より下回っています。
(AttackMomentum)
マリノスが 前からのプレスを掛け続けたためか、大分の攻撃的な時間帯は少ないです。
ポゼッション率は大分のほうが高いのに。
(シュート数内訳)
出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
シュート数13本。大分は3本。やはり前線からのプレスと連動した守備の効果ですね。
・★松原:2本
・★和田:1本
・エリキ:2本
・エジガル:1本
・★ジュニオールサントス:4本
・★松田:1本
・★オナイウ:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
わーぼー(=和田)の走行距離14キロ超え、スプリント回数21回もすごいですが、ケニーの走行距離も12キロ超え。ケニー怪我明けなのに…!
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvs大分トリニータ 2020年10月10日【スパイア】
大分のディフェンシブサードのプレー比率が42.4%なので自陣にいることが多かったということですね。
その他気になった数字
出典:Yokohama F. Marinos Oita Trinita live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字
クロス成功率が低いこと…。
まとめ
・相手にボールを持たれようが我慢し続け、プレスを掛け続けた成果が出た
・相手の疲労により間延びしてきたこともあって4得点!
(大分 島川選手のコメントより)
--状況に応じて立ち位置を変える相手との駆け引きについては。
相手は一人ひとりのテンポがすごく速いチームで、ディフェンスの予測がしづらいのだが、前半は個人的にはその駆け引きを楽しめていたのだが、後半は少し間延びしてしまった。相手の前線の外国籍選手は強烈で、日本人選手もテクニックがあるので、やはりスペースを与えてしまうと難しくなると感じた。
出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
※そういえば、島川選手って美声も持ち主の選手ですよね?
・喜田さん、わーぼー、あまじゅんの3人が入れ替わり立ち替わりポジションを変えながらビルドアップするのは見ていて面白かった
・明らかに詠太郎の足が止まってきたところでボスは交代に踏み切り、インテンシティを保つことができた。
・2点差、もしくは3点差ついたところで、ボスは残り10分ぐらいのところで角田くんを起用するのでは?と思っていたら、案の定起用。デビューおめでとう!
ただ、槙之輔か槙人との交代で出場かと思ったら、ブンちゃんとの交代だった。
→角田くん、ハマのプリンスこと山田康太のようなさわやかさで人気が出そう。自分も「お!さわやかでいいねぇ」と思ったひとり。
・さて、次節ガンバ戦は喜田さん出場停止。フォアリベロの位置に入るのはタカか?
・チアゴ、ようやく休めましたね
この日の推し選手
ケニーこと松原健、怪我の程度が心配でしたが無事にこの試合から復帰。
そして、スタメンフル出場に加えて、先制点となる1ゴール!
あの柏戦でのプレーをきっかけにもしかしてちょっと消極的なプレーになるのでは?と懸念していた自分を殴りたい。
いつものアグレッシブなプレーで戦ってくれました。改めておかえりなさい!
そして、ケニーの守備で戻るときのバックステップがやっぱり好きだ!
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の候補は先制ゴールのケニー、2ゴールのエリキ、素晴らしい先読みで守備に貢献した喜田さん、驚異の走行距離14キロ超えのわーぼーと候補はたくさんいるのですが、この試合の頑張ったで賞は畠中槙之輔選手と伊藤槙人選手にしたいと思います!
(理由)
久しぶりのクリーンシートに貢献。(ボスはクリーンシートにはさほどこだわりはないようだけど)
ラインを高く保つだけでなく、いつもよりかは前がかりな守備と言いましょうか、チャレンジングな守備で頑張っていたと思います。
2020年 ルヴァンカップ 準決勝 柏レイソル
2020年ルヴァンカップ 準決勝 横浜F・マリノス ー 柏レイソル
2020年10月7日(水)
ニッパツ三ツ沢球技場 19:03キックオフ
天気:雨
主審:家本 政明
今年は一発勝負となったルヴァンカップ。
この試合に勝てば新国立競技場での決勝戦。今年のマリノスにとっては最もタイトルに近い試合です。
スタメン
控え:朴、伊藤、水沼、和田、天野、エジガル、オナイウ
ケニー(=松原)・高野が負傷ということで、WBの位置に誰が入るのか、通常のローテーションであれば左に大津さん、右に宏太(=水沼)を起用したはずですが、この試合ではその前の試合の小池&ブンちゃん(=ティーラトン)コンビを連続起用してきました。
某番記者メルマガには喜田さんが負傷し、この試合に出場できるか微妙とのことでしたが出場できました。
ちなみに喜田さんはこのリベロの位置に配置していますが、実際はもう少し前にいてボランチの2人と、槙之輔&チアゴの間ぐらいにいることが多かったと思います。
(フォアリベロって言うらしいよ。最近覚えた)
試合の超ざっくり振り返り
試合後グッタリ疲れて帰宅して風呂に入り、悔しい思いを抱えたまま即寝たので、試合を見直してません。自分の記憶を頼りに書きます。
10日前のリーグ戦で対戦し、快勝したマリノス。
でも、ルヴァンでは対策してくるよ…と思っていたら。
まぁ、柏さん、中央ガッツリ守備固めてきたさ。
こじ開けようと試みるマリノスも大変。真ん中固められるからサイドからね。
でも、そうなったらドリブルで仕掛けてこじ開けられるようなテルも渓太もいないし、クロスばかりになってしまうのですよ。
これがまぁ、タイミングが合わないし、相手GKにキャッチされるし。
そしたら、柏としても守りやすいよね。(これ、神戸戦もそうだったね)
しかも、マリノスのWBがエリキにボールを入れるのを見計らったかのように、パスをカット、カット、カット!
とくに、龍太→エリキは何回止められたことか。(カウントしてないけど、そう見えた)
あと、エリキと大然がかぶることが多かったかなと。
そのかぶるせいなのか、大然も迷子気味。
マルコスも下がってくることが多かったしね。
(大然、龍太とパスのタイミングが合わないことがしばしば…)
そんな前半。
後半からは何をどうしてそうなったのかわからないけども(←そこが肝心なのに)、アーリークロスが多かった前半と比べたら深くえぐってクロスというのが増えてきた。
あと、マルコスも前を向く回数が増えたかな。でも、大然は…依然として迷子気味。
タカもハーフスペース(*)頻繁に突っ込んできてはクロス入れてたし。
(*)ハーフスペース:何度か登場この図。ざっくりいうと上の図の2と4のレーン。
でも、得点のにおいはするけども決まらない!
同じくクロス一辺倒だった神戸戦と比べたら上手く言えないけど、クロスに行くまでの工程で工夫してこじ開けようとはしていたかなと。主に左サイドはね。(この辺はレビュアーさんに任せます)
いやぁ、あとちょっとなんだよ、こじ開けられそうなのに!
そんなときに登場。あまじゅん。
(脳内でスター・ウォーズのダースベイダーのテーマが流れたのは内緒だ)
あまじゅんが出てきた時「あ、こりゃ追いつけるかも」と思ったんですよ。
狭いところを突っ込んでいくのが大好きあまじゅんですからね。
クロスの入れ方も変わってくるぞ、もしかしたらターンとか使って真ん中からもこじ開けられるかもと思ったわけです。
試合後のあまじゅんのコメントにもこうあります。
自分が外から見ていて、クロス、クロスと攻撃が単調になっていました。もうひと手間加えて、ハーフスペースで違いを作ったり、ターンして進入していく工夫をしようと思って入りました。ただ、進入することはできましたが、最後の精度は課題です。ボックス内でもう少し落ち着きを出さないと、あれだけゴール前を固められるとしんどいです。
出典:【公式】横浜FMvs柏の試合結果・データ(JリーグYBCルヴァンカップ:2020年10月7日):Jリーグ.jp
ただ、あまじゅんは左利き。どうしても左側に寄りたがる。
同じ役割をする選手が右サイドにもいれば…。
この時点ではマルコスもいたけど、マルコスも左に寄ることが多かったかな(たぶん)
※後半自分の席からだと、ゴチャっとしていて見づらい場面がいくつかあるんですよ。
この試合疑問だったのは交代で入ったオナイウは一体どんな役目だったのか。
クロス対応要員だったのか、果たして…最後までよくわからなかったです。
(一瞬、Manchester Cityのデ・ブライネや、シティからレアル・ソシエダに移籍してしまったシルバがいれば…と思ってしまった自分の脳みそ。二人がいれば強固なブロックをこじ開けられたかもしれないのに)
結局、シュート20本も打ったのにことごとくブロックされてしまいゴールならず。
ルヴァンカップ決勝の舞台に立つことは叶いませんでした。悔しい…!
※ルヴァンカップは詳細なスタッツが公表されないので数値的な振り返りはしません
まとめ
・柏の意図は大谷選手のコメントにある通り
リーグ戦で近いときにマリノスとは対戦していて、彼らのテンポの速いサッカーや技術、クオリティーの高さを十分に体感していた部分はあるので、リーグ戦の反省からあんまりボールにガンガンと食いつくよりは、しっかり[5-4]のブロックを作りながら、前線の選手にはスピードがあるのでそこを消すようなイメージを持ってゲームに入った。それはリーグ戦を近い時期にやったことが生きた部分はあったと思う。
出典:【公式】横浜FMvs柏の試合結果・データ(JリーグYBCルヴァンカップ:2020年10月7日):Jリーグ.jp
→やはり、前回対戦を踏まえて前からプレスをかけていかず、どっしり構えるようにすると大きく方針転換してきましたね。
・神戸戦よりかはクロスを入れるまでの過程に工夫が見られるもまだまだ改善の余地あり。
・今後もフォアリベロを続けていくのかも。現在新たなチャレンジ中のご様子
なぜならあまじゅんのコメントに
(新しい形にトライしていますが、チームの進歩については?)このシステムというのは、その時々で3バックにしたり4バックにしたりと選手主導で状況判断できるようになっています。3バックのときよりもこのシステムの方が、相手陣内で長くサッカーができていると感じています。よりF・マリノスらしいスタイルがここ3試合ぐらいできていると自分自身感じていて、非常に手ごたえを感じています
そして喜田さんも
(新しいトライをしている自分たちのサッカーについての手応えは?)自分たちがやりたいことを出せる時間とか回数というものも、手応えはあります。ただ、それをいかに結果に結びつけていくかというところは、まだ上げていく必要があると思います。
出典:2020 ルヴァンカップ 準決勝 vs柏レイソル | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
→状況を見て選手主導で4バックだったり3バックだったりと流動的に対応できるようにしている途中のようで、手応えは掴みつつあるようですね。
・マルコス、怪我でしょうか交代したあと試合後の挨拶にも出てこなかったので心配です。
・エリキ、いつも笑顔のエリキがあそこまで悔しそうにしていたこと、きっと残りのリーグ戦やACLでその悔しさを発揮してくれるはず。
・さて、大分戦はWBはどうするの?そして、もしマルコスが欠場となったら???
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合も怪我によりメンバー外。
重傷なのか、軽傷なのかがわからないので、日々モヤモヤしています。
そして、テルの具合もどうなのか…。
【この試合の頑張ったで賞】
難しい…。そりゃ、相手チームも含めればキム・スンギュ選手なのですが、この試合の頑張ったで賞は扇原貴宏選手にしたいと思います!
(理由)
試合序盤から前へ前への意識が強く、豊富な運動量でマリノスの攻撃を支えていました。ただ、結果につながらなかったのが残念…。
2020 J1 第20節 横浜F・マリノス ー ヴィッセル神戸
2020年J1第20節 横浜F・マリノス ー ヴィッセル神戸
2020年10月4日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場 16:03キックオフ
天気:曇
主審:飯田 淳平
横浜F・マリノス 2-3 ヴィッセル神戸
マリノス得点者:エジガルジュニオ(3分)、小池龍太(90+3分)
警告:畠中槙之輔(累積3枚)、マルコスジュニオール(累積2枚)、ティーラトン(累積3枚)
この日の三ツ沢のスタンドは久しぶりの結構な密度でしたねぇ。
やっとここまで日常が戻って来たかと思いつつも、結構ドキドキしていました。
スタメン
控え:中林、伊藤、水沼、大津、ジュニオールサントス、前田、オナイウ
喜田さん、ようやく全休となりました。そして、槙之輔がいよいよ復帰!
タカはこの並びではありましたが、実際は少し前目に構えたり、左に動いたりなど、かなり自由な感じだったと思います。
試合の超ざっくり振り返り
エジガルのゴールで幸先よくスタートしたものの、5分後に失点。
(この場面は映像で見た感じではオフサイドのように思いますが、セルフジャッジしてしまいましたかねぇ…)
「これはこの試合撃ち合いになるか?」と思いました。
しかし、タカが守備で伸ばした足が相手選手に接触して倒したファウルという判定でPKに。
\ 📍 #ヴィッセル神戸 にPK 📍 /
— Goal Japan (@GoalJP_Official) 2020年10月4日
ペナルティーエリア内で扇原貴宏が郷家友太を倒して神戸がPKを得る。リプレイ映像では扇原は接触前に足を止めていたが、ファウルの判定に。#GoalJ1リーグ
🇯🇵#明治安田J1 第20節
🆚横浜F・マリノス×ヴィッセル神戸
📺#DAZN で配信中 pic.twitter.com/GdMUebIu5G
実際はtwitterに流れてきたDAZNの動画に書かれていた通り、タカは足を振り抜かず接触前に止めているので…まぁ、審判がファウルと判定した以上仕方ないと言いますか…(納得いかないけど)
まぁ、まだ1点差だし、前半時間は十分あるしと思ったものの、そこから先は攻めども、攻めどもゴールにつながらない。
そして、後半にまた失点してしまいましたが、このシーンはマリノスの守備のマークが曖昧になってしまっていたかなとも思います。
その後もとにかく攻める、攻める、攻める!だが、入らなーい!
試合終了間際の龍太のゴールで1点差に詰め寄るも、追いつけずそのまま試合終了。
これで今年神戸相手に3敗…。この試合は攻撃で圧倒していたのに。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・仮説:ボスのサッカーにフォーメーション(陣形)という概念は存在しないのではないか?(もしかしてみんな知ってた?)
なぜこんなことを思ったかと言うと、ボスのこの試合後のコメントです。
質問:CBを務めた扇原選手について、期待していた部分は?
「どういうふうに皆さんに見えたかはわからないのですが、自分としてCBに置いたつもりはまったくありません。状況に応じてCBの間に入ってポジションを取ったりしていました。攻め込まれることがほとんどなかったので、相手の陣内に入った時の彼のポジションはボランチだったと思います。しっかりやってくれました。
これも何度も言っていることですが、スタートがどうあれ、試合が始まれば選手は流動的に動きます。そういうところで、皆で動いてプレーしていくというのが自分たちのサッカーです。自分たちは、いつもそのようにやっています。」
出典:2020 明治安田J1 第20節 vsヴィッセル神戸 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
マリノスがいわゆる「3バック制」を導入してからのボスのコメントに度々「どういうこと?」と思うことがありました。
ここでボスのフォーメーションに関する質問に対してのコメントを振り返ると、
※出典はすべてマリノス公式サイトになります
(9月9日 名古屋戦)※初めて3バックをやった時
質問:今日の試合で、初めて3バックを使った狙いについて教えてください。
「いつも言っているのですが、特にサッカーを変えたというわけではありません。ただ、もうちょっとアグレッシブにサッカーを繰り広げられたらと考えていました。その中で一人ケガをしてしまい、またシステムを変えてやっていかなくてはならなくなり、難しい状況になってしまったと思います」
(9月16日 清水戦)
質問:前節から採用している新システムについて、今日の試合の評価を教えてください。
「これは自分が日本に来てからずっと皆さんにお伝えしていることなのですが、システムは後ろが3枚だろうが4枚だろうが特に自分にとっては重要ではないのです。とにかく全員で攻撃しますし、全員で守備をします。
今シーズンは中2日、中3日の試合が続いている中で、やはり今日もケガ人が何人か出てしまいました。ずっと同じ選手たち、メンバーというのは難しいです。今いる選手たちで何がベストで、何が良い状態でできるのか、そういう部分を見てやっているだけです。
監督としてやるべきことは、選手たちをしっかり守ってあげることです。その中で、次の試合に向けて準備をすること。システムがどうこうというのは、自分のなかでは重要ではありません」
試合前はタカがどのポジションに入るのか気になりましたし、試合が始まっても正直CBっぽいような…でもボランチっぽくもある…一体どこなんだ?という状態でした。
ボスのサッカーは(清水戦後のコメントにあるように)ざっくり言えば全員で攻撃し、全員で守備をするというものであって、3バックであろうが4バックであろうがそんなことは重要ではなく、選手個々の特性を最大限活かしつつ全員で攻撃し、全員で守備して、相手を圧倒して勝つために、あくまでもあの並びになっているに過ぎないのでは?とふとそんな仮説に気づいたのです。
なので、おそらくここ何試合かで見られた喜田さんのリベロも「たまたまそうなった」のかもしれません。
試合を見ていて気になったのがこの交代です。
渡辺→水沼
和田→大津
普通なら、「えええっ、宏太と大津さんがボランチなの???」と思うと思います。
でも、もしボスのサッカーにフォーメーションという概念が無く、とにかく全員でアグレッシブに攻めるというものであれば、この交代も納得できるような気がしたのです。
試合後のボスのコメントを読んで、これまでの頭の中でモヤモヤとしていた「3バックも4バックも関係ないってどういうこと?」というのが少し晴れたような気がしました。
もし、フォーメーションという概念があり、ボランチのポジションに「ボランチっぽい選手」を入れるのであれば、槙人を入れても良かったはずです。
(槙人を入れて、タカを1列上げるということもできたかもしれません)
神戸にリードされている→マリノスは一層攻める必要がある→攻撃に特性がある選手を投入する必要がある→だから宏太と大津さんを入れた。
ざっくり言うとそういうことなのかなぁ…と思ったのです。(確証は持てませんが)
攻め方の「型」みたいなものはあるのかもしれませんが。
もちろん、チーム内のけが人だったり、休ませる必要があることを考えての今いる選手の中でやりくりしなくてはならないという状況も加味されてのメンバーでしょうし、その日いるメンバーで戦うしかないというのもあるかもしれません。
また、(そうは言うものの)タイトルにより近い次のルヴァンカップがあることを考慮して、選手を休ませたくて宏太と大津さんを入れざるを得なかったという可能性もありますが。
うまく言葉でまとまらず、わかりにくくなってしまいましたが、サッカーは見る専門で未経験者の自分がこの試合を見て(ボスのサッカー3年目にして今さらなことかもしれませんが)そう思った次第です。
もしかして…某小◯進次◯議員みたいに当たり前のことをそれっぽく言っただけじゃんとか思われてたりして…(汗)
実際のところはどうなのでしょうか?
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
出典:Yokohama F. Marinos Vissel Kobe live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字です。
(AttackMomentum)
こんなに圧倒しているのにゴールが遠い…
(シュート数内訳)
出典:【公式】横浜FMvs神戸の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月4日):Jリーグ.jp
ひえええっ…26本もシュート打っているのに。2点って…
・★チアゴ:1本
・★小池:1本
・★畠中:1本
・★ティーラトン:2本
・水沼:2本
・★渡辺:1本
・★和田:1本
・★扇原:1本
・大津:1本
・★エリキ:2本
・★エジガル:4本
・ジュニオールサントス:1本
・前田:3本
・オナイウ:2本
・★マルコス:3本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
出典:【公式】横浜FMvs神戸の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月4日):Jリーグ.jp
実は神戸とスプリント回数が同じというのは意外でした。
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸 2020年10月4日【スパイア】
改めて数字で見てもハーフコートゲームですよね、これ。
その他気になった数字
出典:Yokohama F. Marinos Vissel Kobe live score, video stream and H2H results - SofaScore
左側がマリノスの数字なのですが、Clearancesの数字が神戸が45回ということなのですが、45回もクリアーしてたんですね。
そりゃ、あれだけ攻めても入らないわけだ…
52 - 横浜FMは第20節の神戸戦で、オープンプレーからのクロスを52本記録した。J1の2015年シーズン以降、1試合ではリーグ最多だった。スクランブル交差点。 pic.twitter.com/eKXucRrrxA
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月4日
そして、OptaJiroのデータによると52本もクロスを入れていたとは。
まぁ、それだけクロスに頼りすぎていたのもありますが、クリアーが45回されたことを考えると、クロスの入れ方にも工夫が必要だったかもしれません。
まとめ
・槙之輔、おかえりなさい!
・スピードのあるワクワクした展開だった。ただ、それだけに結果に結びつかなかったのが残念
・エジガルのゴールに繋がった龍太のクロス、マリノスに来てから一番良いクロスだったと思う
・ナベコ&わーぼーの2人は見ていて楽しい。とくにナベコは「イニエスタ相手に果敢に挑んでいった選手」としてもしかすると世界に見つかってしまったかも???
・クロス一辺倒になりすぎたこの試合。神戸の両CB+GK相手に高さのあるクロスばかり入れてたらそりゃ、決まらないって。相手を揺さぶるなど工夫が必要!
・前半のうちに追加点がほしかったなぁ…
・もう少しミドルシュートを打ってみるとかしても良かったかも
・シュートをたくさん打っても決まらなければ意味がない、少ないシュート数でも確実に決めれば勝てる。そんな当たり前のことを改めて気づかされた試合でした
・喜田さん、ようやく休めましたね
・チアゴはそろそろどこかで休ませたいところ…
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合もメンバー外でした。スタンドで見ていましたね。
怪我の具合はどうなのでしょうか。テルの方も引き続き心配です。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は1ゴール1アシストの小池龍太選手にしたいと思います!
本当はナベコやわーぼーとも迷ったのですが、数字として結果を出したので。
2020 J1 第25節 横浜F・マリノス ー サガン鳥栖
2020年J1第25節 横浜F・マリノス ー サガン鳥栖
2020年9月30日(水)
ニッパツ三ツ沢球技場 19:03キックオフ
天気:晴
主審:木村 博之
横浜F・マリノス 1-1 サガン鳥栖
マリノス得点者:エリキ(84分)
警告:
10日前に対戦したばかりなのに、再び対戦することとなった鳥栖戦です。
この試合から「厳戒態勢状態」となり、客席が1席おきに座れるようになりました。
自分が座っていたところはとても空いていたので良かったですが、サポーターズシートは結構な密度に見えましたよ。
スタメン
控え:中林、渡辺、天野、大津、エリキ、エジガル、マルコス
前節テルとケニーが負傷したことにより、いよいよ総力戦の様相となってきたこの試合。
詠太郎、大然がスタメンだったことは驚きポイントでした。
試合の超ざっくり振り返り
4連勝で迎えたこの試合、だがしかし負傷者についてはあまじゅんがこの試合からメンバー入りに復活したもののパギさん、サネ、ケニー、槙之輔、テルが負傷中。
高野が試合序盤にスライディングした際に太ももあたりを痛めたらしく、交代…。また負傷者が増えることに…。
この試合ではDFの控えはゼロだったので、高野に代わって投入されたのは大津さん。
両WBともに本職ではない選手が入ることになりました。
この試合については「追いついてよかった」「負けなくてよかった」という感想以外、正直試合全体については、そういう言葉しか思いつきませんでした。
選手個々で見るといろいろ良かった点はあるんですけどもね。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・交代の意図
69分、ボスはこのような交代をしました。
和田→マルコス
大然→エジガル
普段ならわーぼーに替わってボランチに入るとすれば、ナベコ(=渡辺)が入ると思いませんか?でも、ボスはナベコではなくマルコスを入れたのです。
相手のライン間というかスペースを見つけて行くのならナベコでも良いはずです。
「えっ、まさかマルコスがボランチやるの???」
と一瞬思いました。
でも、実際はエジガルとジュニサンの2トップ、マルコスとエリキの2シャドー、ボランチはタカひとり。そんな感じの並びに見えました。
(交代の意図仮説)
1,ナベコの連戦による疲労を考慮?
→でも、マルコスの方が出場時間が長いので、疲労の方はマルコスのほうがあるはずです。
2,この時点で鳥栖は1点リード中。勝つためにはより得点力のあるマルコスの方を選択した?
3,他のブラジル人選手との相性というか、バランス?
とか、いろいろ考えてみましたが、おそらく仮説2なのかなと思ったのです。
でも、この交代以降に喜田さんがやけに前に行くことが多くなりました。
マリノスがボールを持っているときは喜田さんはタカと並んだり、さらに前に行ったりでその時は2バック状態に。
で、マリノスが守備のときには元いた位置に戻ってくる。
ということは、得点を取るためにラインを上げて前への圧力を高めたかったのかなと推測しました。
その後も83分にジュニサンに替わってあまじゅんを投入していることも考えるとおそらくそうだったのかもしれません。
えっ!?みなさん、もしかしてそんなのわかってたよ状態ですか?
この辺の交代によってマリノスの動きがどう変わったかはきっとレビュアーさんが書いてくださるはずと信じております。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
出典:Sagan Tosu Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字です。
ボールポゼッション、57%ということなのでマリノスにしては少し低めだったかもしれませんね。
(AttackMomentum)
前半の終盤、後半の序盤に鳥栖にかなり押されていますね。
マリノスは交代が好影響をもたらしたのか、後半途中からは攻撃的に圧倒しています。
(シュート数内訳)
出典:【公式】横浜FMvs鳥栖のトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月30日):Jリーグ.jp
・★チアゴ:1本
・★喜田さん:1本
・★宏太:1本(←試合に出るたびにシュートは打っている気がするがなかなか入らない)
・★ジュニサン:3本
・★大然:1本
・大津さん:2本
・エリキ:3本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
出典:【公式】横浜FMvs鳥栖のトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月30日):Jリーグ.jp
走行距離ならびにスプリント回数ともにほぼ互角。
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2020年9月30日【スパイア】
アタッキングサードでのプレー数も相手の倍以上、ペナルティエリア付近でのプレー数も相手の倍。でも、ゴールが遠かった…
その他気になった数字
※左側がマリノスの数字です。
クロス成功率31%と比較的高めなのにも関わらず得点にはつながっていない…。
そして、デュエルでは負けているんですよねぇ。球際…。
まとめ
・ボスのコメント
「正直、良いゲームではなかった。シンプルなところでも自分たちのサッカーという部分ができていなかったですし、そのような形で試合に入ってしまうと、難しいゲームになってしまいます」
質問:自分たちのサッカーができなかったとおっしゃいましたが、監督が一番不満に思った部分は、どういうところでしょうか?
「特に何かというわけではなく、何もなかった、そういうところです。90分を通して、ただ試合をした。それだけです。1-1で負けずに良かったという感じにも見受けられました。シンプルなところで自分たちのサッカーを何一つ出せなかったと思います」
出典:2020 明治安田J1 第25節 vsサガン鳥栖 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
なんとなく、こうコメントするボスの気持ちもわからなくもない気が…
プレスもはまらない、攻撃の圧力が弱い、連戦の疲労もあるかもしれませんが何か物足りなさはあったように感じます。
・リベロの喜田さんはこの日もすごかった!
身長170センチなのに、そんなことを感じさせないというか、むしろそれだからこそできる対応をしてきたんですよね。常に先々を読み、ポジションに付く。
相当な集中力で望んでいるんだと思います。
・同じくわーぼーもこの日もすばらしい!
出場するごとに評価が高まるわーぼー。パスやポジションはもちろんですが、何よりも試合中前後左右あちこち動いているのに、突然スイッチが入ったかのように相手にまっすぐに向かっていきボールを奪いに行くところ。そこが好きです。
・詠太郎、大変だったね。
ずっといろんな先輩から「詠太郎!」とずっと指示が飛んでました。飲水タイムでも宏太と動き方をあわせていたり。おそらく頭の中大パニック状態だったと思います。
でも、きっとこれがきっかけとなって成長してくれることを期待したいと思います。
・チアゴ、日本語でも指示出します!
三ツ沢はピッチとスタンドの距離が近いので選手のコーチングの声がすごく聞こえました。
宏太の「祐樹、前行き過ぎ!」とか、いろんな選手が「詠太郎!」「大然!」と呼んでるし、たぶん喜田さんだと思うのですがタカやわーぼーがボールを持っているときに相手が周りにいないと「ターン!」とか「前!」という指示が出ているように聞こえました。
そして、この試合で驚いたのはチアゴが宏太に「宏太、もう少し前(右だったかもしれない)」と日本語で指示を出した直後に、ブラジル人選手(たぶんエリキ)にはポルトガル語でコーチング。使い分けてるんですよ。すごくないですか?それに感動しました。
・高野負傷により次の次の試合はどうなる?
おそらく次の神戸戦は両WBは龍太とブンちゃんが入ることでしょう。
問題はその次の試合。高野が怪我、ケニーもどのぐらいの期間がかかるかわかりませんが怪我…。DF陣正直足りません。
そして、喜田さんと槙人は累積3枚なんですよね。正直大変です。
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合はメンバー外でした。
怪我の具合はどうなのでしょうか。テルの方も心配です。
どうか、軽傷でありますように。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞はもちろん、唯一のゴールを決めたエリキ選手にしたいと思います!6試合連続ゴールだそうですよ。得点ランキングも上昇中です!