2019 J1 第25節 横浜F・マリノス ー ガンバ大阪
2019年J1第25節 横浜F・マリノス ー ガンバ大阪
2019年8月31日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場 19:03キックオフ
天気:晴
主審:佐藤 隆治
横浜F・マリノス 3-1 ガンバ大阪
マリノス得点者:ティーラトン(39分)、マルコス・ジュニオール(53分)、遠藤渓太(78分)
警告:なし
今節よりラグビー・ワールドカップのために日産スタジアムが使えないため、しばらく三ツ沢での試合が続きます。
この日は夏休み最後ということもあってたくさんの方が来場しましたね。ガンバのサポーターもたくさんいらっしゃっていました。
前節の名古屋戦の帰りに軽度の熱中症になってしまい、個人的には「No More 熱中症」ということで念には念を入れた対策をして行きましたが、熱中症になるまいと気を張っていたのと、狭い客席に座っていたために帰宅後はぐったり疲れてしまいましたが。
スタメン
杉本
喜田、扇原
マルコス
エリキ、仲川、マテウス
控え:中林、ドゥシャン、松原、和田、渡辺、大津、遠藤
正直、前節2ゴールを決めた遠藤選手が控えというのは驚きました。マテウス選手への信頼が厚いのか、それともなるべく長い時間起用することでいち早くマリノスのアタッキングフットボールを習得してもらうという意図があったのかはわかりませんが。
試合のふわっと振り返り
(試合前)
- GKのウォーミングアップ時にGKコーチのシゲさんがCKを蹴るたびに、ゴール裏からは「オーーーーーー、ハーイ!」の掛け声が(笑)シゲさんって57歳なのですが、年齢的には筋肉が衰えてきて、キックも思うように飛ばないとかなってくると思うんですよね。今でも正確に蹴られるというのは何か鍛えているのでしょうか。
- ピッチは若干SBが走るゾーンあたりが傷んでいるようにも見えましたが、セレッソ戦のときの日産スタジアムに比べたら全然キレイ!
(前半)
- おそらく喜田選手がコイントスに負けてしまったのでしょう。エンドチェンジされてしまいます。これ、アウェイで対戦したときもやったような?もしかして、前半サポーターの元に向かって攻撃するようにして先制を狙っていたのか?(知らんけど)もちろん風向きを考えていた可能性もあります。
- マリノスはマルコスシステム(テル1トップバージョン)。エジガル選手が戻ってくるまではこのままで行きそうですかね。
- ガンバは3-3-2-2と言ったところでしょうか?守備時は5バック化?
- ガンバ、パトリック選手をスタメン起用しなかったのも驚きましたがね(日本語の勉強頑張ってますね。)
- ガンバは前から積極的にはプレスを掛けて来ず、マリノスがセンターラインを越えたあたりからプレスを掛けてきたように見えました。
- 序盤から押し込むマリノスの攻撃。とくにマテウス選手やエリキ選手がボールを持つとイケイケドンドンな感じ。マテウス選手はまだコンビネーションというより単騎突破が多いですかねぇ。
- でも、ペナルティエリアまではラクラクと来れるけど最後の決め手に欠けるマリノス。おそらくポゼッション的には7:3でマリノスというところでしょうか。
- しかし、最初の決定機を迎えるのはガンバ。福田選手が打ったシュートは…(週刊)ポスト!助かったぁ。
- このまま前半スコアレスで終わるのかしらと頭をよぎった頃の39分
広瀬選手→扇原選手が受けてターン→ティーラトン選手へ→悪魔の左足炸裂ぅぅぅっ!Jリーグに移籍してきて初めてのゴールだそうです。東口選手、反応できませんでしたね。ティーラトン選手はベンチに向かって猛ダッシュ!それを迎える控えメンバー。すごく良い雰囲気でした。ティーラトン選手のこれまでの努力を知っていたからでしょうね。
1 - ティーラトンはJ1では通算45試合目の出場で初得点を記録。おめでとう。 pic.twitter.com/SDW3Syokg8
— OptaJiro (@OptaJiro) August 31, 2019
- ティーラトン選手がミドルシュートを打つ前にも広瀬選手がミドルシュートチャレンジしてたと思いますが。
- エリキ選手、マテウス選手ともにセレッソ戦の時と比べれば相手にボールを奪われた時に即守備に戻るというのができつつありますが、まだまだかな。
- このまま1-0で前半終了するかなと思われた頃にピッチに倒れ込むマテウス選手の姿が。何があったのかわかりませんが、DAZNで見た感じだと右側の鼠径部を傷めたように見えました。結局自分で歩いてピッチを出たので、軽傷であると良いのですが。
- マテウス選手に替わって出場したのは前節2ゴールの遠藤選手。交代のためにタッチラインで立っているときの「左WGはオレのポジションだ。結果を絶対に残すんだ」と言わんばかりの気迫というか、貫禄みたいなのを感じたのですが、その姿は頼もしく見えました。
- このまま前半終了。ピッチ上では控えの選手の他に、まだ仕上がりきっていないのに急遽出場となった遠藤選手の姿が。その後ハーフタイムでも真っ先にピッチに戻ってきてはウォーミングアップを続ける遠藤選手。
(後半)
エリキ選手からのスルーパスに裏に抜けていった仲川選手が間に合いシュート→東口選手にブロックされるも再び仲川選手がボールを持ち中で待つマルコス選手にパス→マルコス選手はゴールに向かって置きに行くかのようなシュート。お見事!落ち着いてましたね。
- マリノス2点目が入ったことでガンバベンチは動きます。一気に2枚替えでパトリック選手と遠藤(保仁)選手を投入。4-4-2だったかに変更。
- ここから徐々に流れがガンバの方に。その後67分に広瀬選手の股下を狙ったシュートが決まり失点。喜田選手はこの時「みんな落ち着け」というようなアクションをしていましたが。
- その後もガンバが攻める展開に。追いつかれそうなのも時間の問題か?と不安がよぎります。
- ボス、そろそろ交代して流れを変えないと…と思っていた頃の78分
よっしゃー!とどめを刺したー!苦しい時間帯によくぞ決めた!2戦連続ゴール!
- その直後、ボスはようやく動きます。マルコス選手に替わって渡辺選手に。マルコス選手はベンチに戻りながらサポーターを煽ります。(前半のCKのときに、そういえばティーラトン選手も煽ってましたね)
- ティーラトン選手とパトリック選手がボールを競り合い、主審が両者に注意を。その時にティーラトン選手がペコペコと丁寧にお辞儀をしながら主審に謝るシーンがありましたね。
- そういえば、小野瀬選手の足が攣ってしまい、ティーラトン選手が伸ばしてあげ、その後喜田選手が水の入ったボトルを渡すなんてこともありましたが。
- 「仕上げの大津を!!!!!」と思っていたら、89分案の定ボスは仲川選手に替えて大津選手を投入。よし、前から猛プレス頼む!
- そのまま試合終了!名古屋戦に続いて連勝!ガンバにはシーズンダブル達成。
この日の推し選手
私が推している遠藤選手ですが、45分から途中出場。
急遽の出場となりましたが、絶対に結果を残す!という気持ちはビンビンと伝わってきました。ティーラトン選手もマテウス選手とはまだ探り探りなプレーですが、遠藤選手が入ってからはさすがの手慣れた相棒相手にバンバン積極的にパスを出したり、コンビネーションを見せてくれたりしましたね。
「いろいろ思うところはありました。なぜだろう、という気持ちはもちろんありました。それを抑えて、というよりも、しっかり力に変えて、この試合に臨もうと思っていました。
いつ交代で入っても、絶対にやってやろうという気持ちにさせてくれました。そのなかでしっかり結果を残せたことは良かったと思います」
(中略)
「絶対に決める、という自信はあり、それがゴールにつながっていると思います。マテウスが今日出たことも発奮材料になり、『やってやるよ』という気持ちになりましたが、この世界は結果。それを示してマリノスの試合に出られるように、また頑張っていきたいです」
ボス、遠藤選手になぜスタメンではなかったのかのフォローは無かったのでしょうか?ちょっとその点は心配ですが、マテウス選手の存在が発奮材料となり2試合連続ゴールという結果を残せたのは良かったです!頼もしくなってきましたよ。
この調子で代表でもマリノスでも結果を残してアピールし続けましょう!
気になった点
- 広瀬選手、だんだん天野選手に寄せてきた?(髪型とか、試合後のシャシン撮影でのダブルピースとか)そのうち、ヘアバンドし始めるかもしれませんね。
- エリキ選手はなぜ後半からシャツをパンツにインするのか?オウルテックさんのロゴが…
- 88分DAZNで「エリキ!、エリキ!」と何度も呼ぶ声が拾われていますが、その声は広瀬選手か?(広瀬選手、何度かエリキ選手に試合中指示を出しながらプレーしてましたからね)
まとめ
マテウス選手の怪我の状況が気になりますね。杉本選手も試合を重ねるごとに自信と貫禄が増してきている気がします。3連敗の後の連勝。代表ウィークによりリーグ戦は中断となりますが、次節広島戦も勝つのみです!
エリキ選手は攻撃に関しては周りの選手とのコンビネーションができてきてますが、守備はまだまだ課題ですね。
さて、広島戦は中林選手が契約の都合で試合に出られません。控えのGKには特別指定選手のオビ選手が入るのでしょうか。こちらも楽しみです。
【この試合の頑張ったで賞】
この日も攻撃に守備にと頑張っていた広瀬選手、スピードを活かしてアデミウソン選手を止めたりしていたチアゴ選手など候補はたくさんいますが、ティーラトン選手にしたいと思います!
(理由)
- お見事な先制ゴール!
- 守備でも球際では負けないという姿勢が出てきましたし、攻撃に関しても欠かせない選手になってきています。とくに遠藤選手とのコンビネーションは見ていて楽しいです。
- そして、マリノスのサッカーにフィットするまでに努力し続けてきたことを讃えて。
「正直、慣れるまでに4か月くらいかかって、家に帰ってからも毎日チームの練習のビデオを見ていた。どういうタイミングでどう動くか、覚えるまで見ていた。やってみて合わないこともあったけど、毎日の練習で合わせていくしかないと思っていた。今は神戸の元チームメートも『楽しいサッカーだね』と言ってくれる」。
こんなに努力したティーラトン選手をますます応援するしかないですよね。タイ代表でも頑張って!くれぐれも怪我だけは気をつけて。
最後に
試合後、DAZNの実況を担当された下田さんと解説の水沼さんの会話。
下田さん「日産は大きいじゃないですか。7万以上入る。3万ぐらい入っても空席があるじゃないですか。ここ(=三ツ沢)で広島戦、湘南戦、札幌戦とやるわけですよね。こういう空間ならではの何ですかね、ポジティブなチームを後押しする空気ってあると思うんです。これでもF・マリノス活かせたらいいですよね。」
水沼さん「後押し的にはもしかしたら日産スタジアムの何万人よりも大きなものがあるかもしれませんよね。やっぱり僕もここでやったことありますけど、選手たちが口々に言うのは雰囲気が一番良いと。やっぱり空気が違いますし、サポーターのみなさんとの距離感も良いし、ダイレクトに自分たちのパフォーマンスがお客さんに伝わる。で、お客さんたちのサポーターのみなさんの声援もダイレクトに伝わる。こんな心強いことは無いんですよね。ですからある意味、それを有効活用じゃないですけど、そういう巡り合わせだったんだという風に思ったほうが良いですよね」
下田さん「本当ですよね。この得てして何でしょうね。優勝するチームっていうのはどこかで根拠のない自信とかっていうのを持ってたりする時があるのでそういうのも結構重要ですもんね。色んなものをポジティブに考えられるとするのであれば日産が使えないというのもあながちマイナスではないはずです」
と言っていました。
ラグビー・ワールドカップで日産が使えない、集客が…とネガティブに考えがちではありますが、逆に密集したサポーターによる圧倒的な雰囲気を作ることで、選手を後押ししていきたいですね。