2020 J1 第8節 ベガルタ仙台 ー 横浜F・マリノス(DAZN観戦)
2020年J1第8節 ベガルタ仙台 ー 横浜F・マリノス
2020年8月1日(土)
ユアテックスタジアム仙台 18:03キックオフ
天気:晴
主審:中村 太
ベガルタ仙台 0-1 横浜F・マリノス
マリノス得点者:マルコス・ジュニオール(90+5分)
警告:喜田拓也(累積1枚)、松原健(累積1枚)
本来であればこの試合からビジター席を設けて観戦できる予定でした。
ですが、全国的な感染拡大にともない8月いっぱいも上限5000名、ビジター席は無しという状況が決定したため、この試合もDAZNでの観戦となりました。
果たして、今シーズンアウェイ遠征はできるのでしょうか。
スタメン
控え:梶川、伊藤、渡辺、和田、大津、オナイウ、マルコス
渓太はドイツに移籍、テルやエリキもまだ負傷から復帰できず。
そんな状況で迎えたこの試合、スタメンが発表されてびっくりしたのが「サイドバックが3人いるじゃん!」
twitterでは盛り上がりましたねぇ、誰がWGに入るのか、ケニー(松原健)はCBなのかSBなのか、
もしかしてボス3バックやろうとしているのかとか、みなさんの推測がそれぞれバラバラで見ていて面白かったです。
で、キックオフしてみると右CBにはケニー、左WGには啓矢が入ることになりました。
そして、もうひとりびっくりしたのがパギさんの復帰。
6月16日に右手骨折で全治2ヶ月という公式リリースが出てからまだ2ヶ月弱。
驚異的な回復力!
試合の超ざっくり振り返り
キックオフしてから押して、押して、押しまくるマリノス。パスも今シーズン最高では?と思うほどリズムよく回す。仙台は守備を固めてカウンターを狙うが、マリノスはパギさんやDF陣が踏ん張る。札幌みたいなオールコートマンツーマンとかしてこなかったですね。
飲水タイムを挟んでもマリノスが主導権を握る展開は変わらず、ビッグチャンスも作るも最後のフィニッシュが決まらない。
このまま前半終了。
後半頭から啓矢に替えて大津さんを投入。前半から引き続き、ボールを丁寧につなぐマリノスのペース。でも、やはり決まらず、しかし徐々に疲労の色が見え始める選手が。
67分にエジガル→オナイウを投入。それでも得点できず、膠着状態に。ボスは思い切って79分に一気に3人替え。
しかし、入らない!このままスコアレスドローで終了するのか?と思っていたところの90+5分にマルコスが打ったシュートはゴール左隅に突き刺さり、これが決勝点に!
🎦 ゴール動画
— Jリーグ (@J_League) 2020年8月1日
🏆 明治安田生命J1リーグ 第8節
🆚 仙台vs横浜FM
🔢 0-1
⌚️ 90+5分
⚽️ マルコス ジュニオール(横浜FM)#Jリーグ#ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス
その他の動画はこちら👇https://t.co/JUEMOXumQp pic.twitter.com/tIRBSLPpqX
と0-1で試合終了!
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッション
ポゼッション68%
出典:Vegalta Sendai Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore
Attack Momentumを見てもマリノスが圧倒的に押していることがわかりますね。
走行距離
出典:【公式】仙台vs横浜FMのトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月1日):Jリーグ.jp
走って走って走り抜きましたね。相手を撹乱できたのでしょうか。
GKパギさんの走行距離が7.3キロというのも驚異的な数字ですが。
シュート数
先程のDAZNのシュート数ではシュート数16本となっておりますが、公式記録では13本だそうです。内訳としては、
・★ブンちゃん:1本
・★あまじゅん:5本
・★タカ:1本
・★エジガル:3本
・★啓矢:1本
・オナイウ:1本
・マルコス:1本
★=スタメン出場した選手
出典:【公式】仙台vs横浜FMのトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月1日):Jリーグ.jp
あまじゅんの5本のうち1本でも決まっていればもっと楽な展開になっていたかもしれませんね。
プレーエリア
出典:J1試合成績:ベガルタ仙台vs横浜F・マリノス 2020年8月1日【スパイア】
・ボールは握れているものの、アタッキングサードでのプレー比率低め?
・でもその割にはペナルティエリア内で47回プレーはできている
では、なぜ入らない?
・枠外シュートが多い
→無理にシュートを打っていたり、ミスキックが多かった可能性
・ブロックされたシュートが4本
→たしかにGKや相手DFに止められていたイメージ
クロス成功率
とまぁ、14.3%とあまりクロスの成功率は良くない。
→クロスの精度が悪いためにシュートを無理に打っている可能性もありうる。
攻撃の偏り
(前半終了時)
前半終了時点ではほぼ左右バランス良く攻撃している
(試合終了時)
だが、試合終了後の記録によると右サイドからの攻撃に若干偏り気味。
→ケニー&龍太の攻撃の影響もありうるかも?
なぜ、勝利できたのか?(仮説)
・前半から主導権は握れていたものの、それを維持しつつ左WGに大津さん、右WGを宏太から小池にすることでスピードを上げて攻め続けたことがジャブとなり試合終盤に効いてきて、マルコスがフリーになることができたのかなと思いました。
気になったポイント
・パスがスムーズになった
→昨年終盤のようなスムーズなパス回しができていたように感じました。
ここまでは考えながらパスを回している感じだったので、テンポが悪かったんですよね。
でも、前節から1週間空いたことにより頭も体も少しはリフレッシュできたのかもしれませんが、
Don't think. Feel. という感じでお互いを感じあってパスがスムーズになっていたと思います。
・ケニーがCBに入った意図は?
ボスのコメントによると
質問:松原選手のCB起用の狙いを教えてください。
「ケガ人が多いという自分たちのチームの状況の中で、彼も経験豊富な選手ですし、問題なくCBもやれると起用しました」
出典:2020 明治安田J1 第8節 vsベガルタ仙台 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
とは言ってますけど、控えに槙人がいることや、なんならまだ未出場のノリ(山本義道)だっているわけです。
それでも、あえてケニーを起用したということは後方からのビルドアップに課題があるとボスは感じていたのかもしれません。
それにしても違和感なくやってましたね。すごく良かったと思います。
CBケニーから縦にパスが入ったり、対角線フィードが出たり。
今後もCBケニーを継続するのかはわかりませんが、相手によっては武器になるかもしれません。
・啓矢、後半頭からの交代の理由
渓太やテル、エリキ、そして昨年のマテウスとも違う縦への推進がとくにあるわけでもなさそうですが、渓太が移籍、テルやエリキはまだ負傷からの回復を目指している最中。
でも、杉本竜士がいるのに、この状況でもまだ起用しない。何か意図があるのでしょうか。
しかし、この試合の啓矢はそんなに悪いようには感じなかったのですが、後半頭から交代。最初「あれれ???もしかして怪我?」とも思ったのですが、またしてもボスのコメントによると、
質問:仙頭選手のハーフタイムでの交代については?
「ケガじゃありません。戦術的な部分の交代です。自分たちは、よりスピードアップを図りたかったので大津を入れました。仙頭も前半、いつもと違うポジションでしたが、よくやってくれていました」
とのこと。
つまり、啓矢のスピードに満足していなかった可能性もあるのかもしれません。
そりゃ、純粋なWGがいないですからね。控えのメンバーにWGができそうな選手は大津さんしか入ってないですし。
しかし、右WGに入った宏太も後半途中から疲労の色が見え始めていたので、私は控えメンバーを見てこう思ったわけです。
宏太がもう疲れてる
— まちるだ🇫🇷🦈 (@ysmf0m4c) 2020年8月1日
槙人入れて、ケニーを右SB、龍太をWGで使ってみる?
右WGはもうこうするしか無かったのです。そしたらボスがそのとおりに替えたのでびっくりしましたが。
たぶん龍太のスプリント力で縦への推進力を増そうとしたのかもしれません。
それが、試合終了時点の右に攻撃が若干偏った影響もあるのだと思います。
・パギさんの安心感
カジもこれまでずっと頑張ってきました。すごく良かったと思います。
ただ、この日は怪我明け復帰第1戦のパギさんですが、その守備範囲の広さに安心感がありました。
あと、DF陣も信頼してパギさんにパス出してましたね。そのためか
なんと仙台のフィールドプレーヤーよりマリノスのGKのパス数が多いという結果に(笑)
これはすごいですね。
パギさんと梶川のヒートマップを見てみると、
左が梶川の横浜FC戦のヒートマップ、右がパギさんのこの試合でのヒートマップ。
パギさんのほうが前に飛び出ている時間が長いですね。
それでも、走行距離的にはあまり2人とも変わらないので、特徴によって使い分けて起用していくのもありだと思います。
シュートへの反応が良く、エデルソンのような中距離フィードが蹴られる梶川、前へ積極的に出ていったり、ビルドアップもうまいパギさん。それぞれ違った特徴があって面白いですよね。
きっと、この試合のパギさんの好パフォーマンスは梶川がこれまで頑張ってきたから、それ以上のパフォーマンスを出したいという気持ちのあらわれだったのかもしれません。こういう切磋琢磨、良いですよね。
まとめ
・やっぱり休息の効果は大きかった
・昨年のようなパフォーマンスができれば勝てる
・ケニーのCB意外とアリかも?
・困ったときにはWGに龍太を起用するのもアリかも?
→でも、できれば前への推進力がある本職のWGを起用したいところ
この日の推し選手
ええ、渓太がドイツに移籍してしまったので、今後のこの推し選手枠はケニーでまとめていこうと思います。
ケニーはスタメンフル出場!突然のCB起用にも関わらず、飄々とこなしていました。彼はきっとCBであろうとSBであろうと同じパフォーマンスを発揮できると思います。
つまり、ケニーのポジションはケニー!
ということで。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は朴一圭選手にしようと思います!
(理由)
何度かあった仙台のビッグチャンスをキャッチ等好セーブでしのぎ、無失点勝利に貢献したため。