2020 J1 第16節 横浜F・マリノス ー セレッソ大阪
2020年J1第16節 横浜F・マリノス ー セレッソ大阪
2020年9月13日(日)
日産スタジアム 19:03キックオフ
天気:曇
主審:今村 義朗
横浜F・マリノス 1-2 セレッソ大阪
マリノス得点者:エリキ(52分)
警告:ティーラトン(累積2枚)、伊藤槙人(累積3枚+退場)
スタメン
控え:中林、水沼、扇原、喜田、仲川、前田、オナイウ
わーぼー(=和田)の試合後のコメントによると、
(4バックと3バックでのプレーの違いについて)3枚後ろにいるので、自分たちが降りるよりはワンラインはがしたところでピックアップして、シャドーが2枚・エリキとマルコス ジュニオールがいたので、そこにいい形で前を向かせられるかというのは意識しました。
コメント出典:2020 明治安田J1 第16節 vsセレッソ大阪 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
ということなので上の図のような配置のはずなのですが、自分の席(バックサイド)側から見ていたときはこんなふうに見えました。(下の図参照)
やっぱり名古屋戦に引き続き3バックを再び試してきましたね。
サネ(=實藤)が負傷となり、もしかしてケニー(=松原)が入るかと思われましたが槙人(=伊藤)を起用。
そして、この試合で一番驚いたのはわーぼー&ナベコ(=渡辺)のボランチコンビではないでしょうか。ナベコ、初スタメンですかね。
次に驚いたのはパギさんではなくカジ(=梶川)がスタメンだったこと。推測ですが、前節の名古屋戦で鼻から出血して試合が中断したシーンがありましたが、その影響かなと思っています。
そして、控えにはあまじゅんがおらず、宏太が入りました。
いやぁ、いろいろ驚いた。
試合の超ざっくり振り返り
いやぁ、3試合連続逆転負け…。
悔しいですよ、ドローで終わった神戸戦も含めると4戦連続勝てていないわけですから。
でも、この試合、苦手とするセレッソ相手にあと少しで勝てそうな、そんな可能性が十分にあった試合だったと思いました。
ここのところ前半の早いうちに先制し、前半の飲水タイムあたりから相手に流れが変わったりすることが多かったのに、この試合飲水タイム後もしのぎ、前半はスコアレス。
辛抱強く前半は我慢したのですがねぇ…。
前からプレスかけてきたり、マンツーマンで守備してくるチームなど様々な相手と戦ってきましたが、動かずとも強固なブロックを固めていたセレッソ。
後半になってからセレッソは清武選手を1列上げたんですかね。それをきっかけに前半省エネしていた分を消費するかのように攻撃のギアを上げたように感じました。
槙人の退場があり、いつもの4バックに変更したけど結局得点できず。
はぁ…そろそろトリパラ回したいよねぇ。
気になったポイント
・ボランチをわーぼー&ナベコのコンビにした狙い(仮説)
まずはそれぞれの選手コメントを振り返ってみましょう。
(わーぼーコメント)
(4バックと3バックでのプレーの違いについて)3枚後ろにいるので、自分たちが降りるよりはワンラインはがしたところでピックアップして、シャドーが2枚・エリキとマルコス ジュニオールがいたので、そこにいい形で前を向かせられるかというのは意識しました。3トップじゃなかったので、中のボランチ2枚とシャドー2枚で、いかにボールを前に進めるかというのも意識しました。そこで前を向けるかで、かなり攻撃の形は変わってくると思いましたので。
相手に対して自分たちが4ラインみたいな形をつくって、間・間に顔を出していたので、それがボールが良く回った要因かなと思いますし、皆、うまくポジションを取れていたので、プレスにつかまらずに相手のゴール前まで進めたと思います。
(ナベココメント)
(新システムでのプレーの違いは?)フォーメーションは違ってもF・マリノスのサッカーというのは変わらないので、ポジション関係なく流動的に動いて、チーム全員で攻め切る・守るというのは変わりません。フォーメーションによって変わったということはありません。
サイドバックが内側に入ってこないぶん自分たちの周りにスペースがあるので、センターで止まらずに外に出たり、真ん中で受けたり、あまりポジションにこだわらず、いろいろなところに顔を出すというのは意識しました。
(和田選手とコンビを組んだボランチのプレーでの成果や課題については?)2人のバランスのところで試合中に話していたのは、2人とも流れすぎず一人は必ず真ん中にいること。課題としては、今日のような流れだったら、ボランチの選手が最後のところでパスやシュートの精度を出せれば崩し切れたシーンもありました。ですからゴール前で落ち着いて良い判断ができれば、もっと良かったと思います。
前半はすごく良くて、そこで決め切れればこの試合は終わっていたと思います。後半は、先制した後、自分たちからペースが落ちて相手のペースに持っていかれたので、ゲームコントロールのところで、もう少し落ち着かせたりする場面も必要かなと思いました
出典:2020 明治安田J1 第16節 vsセレッソ大阪 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(仮説)
1,マルコス+わーぼー+ナベコが頻繁に相手のラインとラインの間に手を変え品を変えではないですが、かわるがわる顔を出し、ボールを受けることで固いブロックを固める相手を引き出そうとした。
2,この試合に限らず、ビルドアップに課題を抱えるマリノス。スピードでサイドを突破しWGからの低いクロスを押し込んでシュートという昨年の得意のパターンが封じられている今年。それならばと今後ライン間でボールを受ける回数、人数を増やしたいと思っている。
→もっと前線をアグレッシブにしたい意図があるのかなと…。これまで相手の最終ラインとその1列前といったラインとラインの間で受ける選手ってマルコスがほぼその役割をひとりで担っていたと思うんです(たぶん)。それを複数人でやったら相手もどうしたらよいか混乱しますよね。相手の崩し方を変えようとしているのかなと思いました。
偉そうなこと言ってますけど、あくまでサッカー未経験者の妄想ですが。
もしそうならば、
・今後、サイドだけでなく真ん中から崩すパターンも増える?
→もしそうなら、ペナルティエリア内で相手のプレスを背負ったりなどして耐えながらも受けれるエジガルみたいな選手が超重要かも(シティでいうアグエロみたいな選手ね)
・何度も前へ後ろへと動き直しつつ、狭いところに顔を出せる選手の出場機会が増える?
→たとえば、この試合でのわーぼーやナベコ。もしくはあまじゅん。
タカも喜田さんもうかうかしてられないかも…。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
試合をまだ見直していないので今節も各種スタッツをペタペタと貼り付ける感じで失礼します。(この試合はあとでちょっと見直そうかなと思っている)
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボゼッション)
(AttackMomentum)
出典:Yokohama F. Marinos Cerezo Osaka live score, video stream and H2H results - SofaScore
シュート数も昨年並みに打てているし、ビッグチャンスも作れているし、相手を押し込んでいる時間帯はマリノスのほうが多いのですが…。
(シュート数内訳)
・★チアゴ:1本
・宏太:1本
・★ナベコ:4本
・★ブンちゃん:1本
・★エリキ:4本
・★ジュニさん(=ジュニオールサントス):3本
・大然:2本
・★マルコス:3本
★=スタメン出場した選手
出典:【公式】横浜FMvsC大阪の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月13日):Jリーグ.jp
走行距離とスプリント回数
出典:【公式】横浜FMvsC大阪の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月13日):Jリーグ.jp
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsセレッソ大阪 2020年9月13日【スパイア】
その他気になった数値
(直近5試合の前方向へのパス成功率)
※画像をタップすれば拡大してみることができます。
表にするとこんな感じ。
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsセレッソ大阪 2020年9月13日【スパイア】
前方向へのパス成功率が上がってるんですよね。これもおそらくわーぼー&ナベコボランチ効果もあるのかなと思いました。
(その他)
出典:Yokohama F. Marinos Cerezo Osaka live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数値です。
・Crosses(クロス本数と成功率):30本中5本の17%
→アーリークロスが多かったからですかね。個人的にはジュニさんと若干タイミングが合わないのが気になっています。
・Duels won(デュエル勝利数):29回に対してセレッソ59回。球際に弱いというか…
・Aerials won(空中戦勝利数):まぁ、これは身長の低い選手が多いだけに仕方ないのかも
・Interceptions(インターセプト数):14回と久しぶりに相手より上回ったかも。
→そういえば、この試合を見ていてセカンドボールとか拾えていたような。
まとめ
・わーぼー&ナベコのコンビは新たなオプションか?
・CBの3人、上がる上がる!ハーフウェーライン何回越えたことか。
・エリキ、楽しそうだったなぁ。走りに迷いがないというか、WGの時よりも戸惑っている感はなかったかも
・わーぼー、ナベコ、槙人、梶川の4人は「この試合でなんとか結果を出してやる」という気概を感じた。
・槙人、退場するまでは素晴らしいパフォーマンス。都倉選手をよく抑えていた。
→槙人の退場はどうやらDOGSO(Denying Obviously Goal Scoring Opportunity:得点機会阻止)とのこと。
DOGSOとは…
・梶川、シュートストップに関しては素晴らしい!(ペナルティエリアを飛び出して行くのはまだ本人もおっかなびっくりやってる気がするが)
・31分ぐらいの龍太(=小池)、スライディングが成功してガッツポーズかっこよかった!
・3バックは今後も続くと思うけど、次節清水戦は4バックに戻すかも
→サネの負傷、槙人も出場停止となるとCBの位置に入れるのがケニーぐらいしかいないので(タカを入れるという策もあるが)
・ゴール裏からだけでなく、バックスタンド側の観客からも自然発生的に手拍子応援が起きたことは良かった!
・エジ、元気ですか?
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合はメンバー外…。
おそらく次節は出番があるかと…。
次に推しているテルもここのところゴールが遠いのが気がかり…
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は…あああ難しいっ!でも、決めなきゃですね。
ということで、今回は和田拓也選手にしたいと思います!
(理由)
・33分ぐらいでしたかね。「はぁ?何このオシャレプレーは」としびれた
・この試合もあっちこっちにしれーっとすーっといつの間にか姿を現して、2手3手先を読んだプレーが素晴らしかった。
・勝てたら最高だったのにね。