2020 J1 第21節 横浜F・マリノス ー 大分トリニータ
2020年J1第22節 横浜F・マリノス ー 大分トリニータ
2020年10月10日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場 16:03キックオフ
天気:雨
主審:佐藤 隆治
横浜F・マリノス 4-0 大分トリニータ
マリノス得点者:松原健(55分)、ジュニオールサントス(65分)、エリキ(75分)、エリキ(87分)
警告:喜田拓也(累積4枚→次節出場停止)
三ツ沢4連戦ラスト、そして今シーズン最後の三ツ沢。
そんな試合を台風が近づく中迎えることになりました。
一時は試合の開催も台風の影響で危ぶまれましたが、無事に開催されてよかったです。
三ツ沢は本来は相性が良いスタジアム、ですが今年は湘南戦以降勝てていない。
最後の三ツ沢、どうしても勝ちたいと思っていました。
スタメン
控え:朴、チアゴ、角田、水沼、扇原、エリキ、エジガル
試合前日に2022年シーズンからの加入が決まり、今年の特別指定選手として登録されたことが発表されたばかりの角田涼太朗くんがいきなりのベンチ入り。
実は今週から練習参加し始めたばかりで1週間もたってないというのに、いきなりベンチ入りとはボスの期待の高さでしょうか。
試合の超ざっくり振り返り
ヒリヒリとしたムードが漂う中試合は進み、後半のケニー(=松原)のゴールをきっかけに試合は動く。
そこから徐々に勢いに乗ってきたマリノス攻撃陣。
ジュニサン(=ジュニオールサントス)、エリキの2ゴールと決まり、終わってみれば4-0の快勝。
いやぁ、今年最後の三ツ沢での試合を勝利で飾れたのは良かったです。
やはり三ツ沢では勝たないとね。三ツ沢、雨、勝利、トリパラはもうセットのようなもの???
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・スタメンの前線3人が起用された意図
まずこの試合の前線の3人は、
「前からプレスを掛け続けること」
を繰り返していました。
この試合では後ろの守備陣から何度も
「ジュニ、GO!」、「アド!アド!」、「詠太郎、前!」
などと声がかけられ、詠太郎には逆サイド後方にいるブンちゃん(=ティーラトン)からも声がかかるほどです。
しかも、1度プレスをかければよいのではなく、2度3度かけ続けなくてはなりません。
1度プレスをかけに行って、「よし役割を果たしたぜ」と前線の選手が一瞬ホッとした雰囲気を醸し出していると、また後ろの選手から「GO!」「前!」と声がかけられるのです。
前線からのプレスの役割として考えられるのは
1,プレスを掛けてボールを奪いショートカウンターでゴールに繋げる
2,相手の攻撃のパスコースを限定させる
などあると思うのですが、この試合のプレスはどちらかというと2の方に近いのかなと思いました。
理由としてはプレスをかけには行くものの、いまいちハマらず取り切れてないなぁと思ってたのですが、そのプレスをかいくぐって来た大分の攻撃を後ろのボランチや最終ラインが迎え撃つことで大分の攻撃を防いでいたように見えたからです。
ボスのハーフタイムのコメントにも
🗣 | HALF TIME COMMENT#アンジェポステコグルー 監督
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) 2020年10月10日
「コンパクトに保ちながら前からのプレスを続けよう」
「落ち着いて繋いで自分たちのやるべきことをやり続けよう」
後半も引き続き #DAZN と #デュアスタ で応援よろしくお願いします📣#fmarinos #Jリーグ pic.twitter.com/U79BM36ph1
とありますしね。
で、話を元に戻すと、なぜこの試合ジュニサン・オナイウ・詠太郎(=松田)だったのか?
(仮説)
1,マルコスがルヴァン柏戦で負傷、エリキも柏戦で90分プレーしたことでその点を考慮
2,この試合の何度もプレスを掛け続けることを考えると、スタミナが重要。であれば、連戦出場している選手より、フレッシュな選手の勢いが必要だった
という理由だったのかもしれません。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
出典:Yokohama F. Marinos Oita Trinita live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字
ボールポゼッションは大分より下回っています。
(AttackMomentum)


マリノスが 前からのプレスを掛け続けたためか、大分の攻撃的な時間帯は少ないです。
ポゼッション率は大分のほうが高いのに。
(シュート数内訳)
出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
シュート数13本。大分は3本。やはり前線からのプレスと連動した守備の効果ですね。
・★松原:2本
・★和田:1本
・エリキ:2本
・エジガル:1本
・★ジュニオールサントス:4本
・★松田:1本
・★オナイウ:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数


出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
わーぼー(=和田)の走行距離14キロ超え、スプリント回数21回もすごいですが、ケニーの走行距離も12キロ超え。ケニー怪我明けなのに…!
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvs大分トリニータ 2020年10月10日【スパイア】
大分のディフェンシブサードのプレー比率が42.4%なので自陣にいることが多かったということですね。
その他気になった数字
出典:Yokohama F. Marinos Oita Trinita live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字
クロス成功率が低いこと…。
まとめ
・相手にボールを持たれようが我慢し続け、プレスを掛け続けた成果が出た
・相手の疲労により間延びしてきたこともあって4得点!
(大分 島川選手のコメントより)
--状況に応じて立ち位置を変える相手との駆け引きについては。
相手は一人ひとりのテンポがすごく速いチームで、ディフェンスの予測がしづらいのだが、前半は個人的にはその駆け引きを楽しめていたのだが、後半は少し間延びしてしまった。相手の前線の外国籍選手は強烈で、日本人選手もテクニックがあるので、やはりスペースを与えてしまうと難しくなると感じた。
出典:【公式】横浜FMvs大分の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年10月10日):Jリーグ.jp
※そういえば、島川選手って美声も持ち主の選手ですよね?
・喜田さん、わーぼー、あまじゅんの3人が入れ替わり立ち替わりポジションを変えながらビルドアップするのは見ていて面白かった
・明らかに詠太郎の足が止まってきたところでボスは交代に踏み切り、インテンシティを保つことができた。
・2点差、もしくは3点差ついたところで、ボスは残り10分ぐらいのところで角田くんを起用するのでは?と思っていたら、案の定起用。デビューおめでとう!
ただ、槙之輔か槙人との交代で出場かと思ったら、ブンちゃんとの交代だった。
→角田くん、ハマのプリンスこと山田康太のようなさわやかさで人気が出そう。自分も「お!さわやかでいいねぇ」と思ったひとり。
・さて、次節ガンバ戦は喜田さん出場停止。フォアリベロの位置に入るのはタカか?
・チアゴ、ようやく休めましたね
この日の推し選手
ケニーこと松原健、怪我の程度が心配でしたが無事にこの試合から復帰。
そして、スタメンフル出場に加えて、先制点となる1ゴール!
あの柏戦でのプレーをきっかけにもしかしてちょっと消極的なプレーになるのでは?と懸念していた自分を殴りたい。
いつものアグレッシブなプレーで戦ってくれました。改めておかえりなさい!
そして、ケニーの守備で戻るときのバックステップがやっぱり好きだ!
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の候補は先制ゴールのケニー、2ゴールのエリキ、素晴らしい先読みで守備に貢献した喜田さん、驚異の走行距離14キロ超えのわーぼーと候補はたくさんいるのですが、この試合の頑張ったで賞は畠中槙之輔選手と伊藤槙人選手にしたいと思います!
(理由)
久しぶりのクリーンシートに貢献。(ボスはクリーンシートにはさほどこだわりはないようだけど)
ラインを高く保つだけでなく、いつもよりかは前がかりな守備と言いましょうか、チャレンジングな守備で頑張っていたと思います。