2020 J1 第26節 湘南ベルマーレ ー 横浜F・マリノス
2020年J1第26節 湘南ベルマーレ ー 横浜F・マリノス
2020年11月11日(水)
Shonan BMW スタジアム平塚 19:33キックオフ
天気:晴
主審:岡部 拓人
湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス
マリノス得点者:
警告:マルコスジュニオール(累積3枚)
ついこの前まで暑い中での観戦だったのに、すっかり寒い中での観戦となりました。
底冷えがひどくて足がみるみる冷えていき、かなりしんどい環境での観戦でした。
スタメン
控え:オビ、實藤、扇原、仲川、ジュニオールサントス、前田、オナイウ
帰ってきました!アウェイ柏戦で負傷してから欠場が続いていたテル、ようやく控えメンバーに入れるまでに復帰しました。
(最近、大津さんがベンチ入りすることが少ないですね。)
試合の超ざっくり振り返り
この試合も試合をDAZNで見直さずにスタジアムで見たままで振り返ろうと思います。
(自分のtwitterでは解説者への酷評が多かったので、ちょっと見る気が起きずでして…)
前半はボールを握る時間は長いものの、湘南の攻撃にやや苦しめられるマリノス。
後半頭から選手を入れ替え、いつものやり方に戻したのが良かったのか、ゴール前までは何度も何度も攻め込むも最後のフィニッシュで崩しきれないマリノス。
だが、湘南のセットプレーでのヘディング一発が決まってしまう。
その後もマリノスは最後の最後で崩しきれず、決めきれずで試合終了。
残念ながらリーグ戦3連敗となってしまいました。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・ボスはなぜゼロトップというか、マルコスをセンターに置く形を試したのか
ヨコハマエクスプレスの無料部分より。試合前のボスのコメントより
――今日の練習ではマルコス選手が普段より高い位置にいるように見えた。彼に期待していることは?
「湘南戦に向けてということではなく、湘南戦が終わったらまた練習できない状況になる。いろいろなことを試したかったし、彼にとって初めてやるポジションではない」
――外国人枠に限りのあるACL仕様を試したかったということか?
ということですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
個人的には、以下のように考えています。
(仮説)
1,実はACLに向けた実験をしているのではないか?
ACLではエジガルもいない、おそらくジュニオールサントスもいないかもしれないことを考えるとトップの位置に入るのはオナイウ。連戦を考えるともう1人はトップに入る選手がほしいところ。で、マルコスをその候補の一人として考えているのではないか。
2,広島戦、鹿島戦での敗戦を受けて最後のフィニッシュの崩し方のオプションというか、パターンを増やそうとしているのではないか?
こんな感じではないでしょうか?
では、なぜあっけなく前半でテストを終了したのか?
・思ったほど上手く行かなかった
・勝ち点を稼ぐためには現実的にならなくてはならず、勝利のために元に戻した
あたりかなと。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※右側がマリノスの数字です
Sofascoreの数字によれば70%超。70%を超えたときの勝率が気になるところ。
(AttackMomentum)


試合序盤こそマリノスの攻撃的な時間が少ないものの、徐々に流れを掴んでいるんですがねぇ…。
(シュート数内訳)
シュート12本打ってるんですよ。1本ぐらい決まってもよいのに…
一方湘南はシュート6本。なのにたった1本決まるだけで勝ててしまう。
これが改めて感じるサッカーの不思議さですよね。
内訳
・★チアゴ:1本
・★小池:1本
・★松原:3本
・★天野:2本
・★喜田:1本
・★ジュニオールサントス:2本
・★マルコス:2本
★=スタメン出場した選手
両サイドバックがシュートを打つ積極的な展開。健さんのシュートが1本でも決まっていれば…。
健さんは「今日の崩しきれない展開的にミドルシュートがほしいな」と思っているとバンバン打ってくれる気がします。
走行距離とスプリント回数


高丘の走行距離が3試合目にして6キロ越えてきましたね。少しずつマリノスのやり方に慣れてきた感じでしょうか。
センターバックの2人がチアゴが11キロ超え、槙之輔が9キロ台と異なるところも面白いですね。(チアゴの走行距離が長いのはサイドバック並みに上がっていったからだと思いますが)
プレーエリア
アタッキングサードでのプレー数もマリノスが湘南より4倍も多いし、ペナルティエリア付近でのプレー数も多いのにも関わらず決めきれないという…
その他気になった数字
14 - 湘南はホームでの横浜FM(前身のマリノスも含め)戦では、1994年3月の今カード初対戦で勝利して以来、14試合ぶりの勝利。待望。 pic.twitter.com/l99unAn5si
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年11月11日
確かにアウェイ湘南戦は得意なイメージだったのに、久しぶりの敗戦となったわけですね。
一応、こちらのスタッツも載せておきます。
※右側がマリノスの数字です。
まとめ
・攻撃の仕方が単調すぎた
→ペナルティエリア手前で中央から浮き球を入れてシュートなど同じパターンでの攻め方を繰り返してたように感じました
・崩し方にまだまだ工夫が必要
→小池のコメントを読んで確かに!と納得しました。
「こういう試合の中で、自分たちがやるべきことであったり、やらなくてはいけないことが、もっとあったと思います。自分たちのゲームを自分たちで崩してしまったというか、やるべきことの中でオーガナイズが少し欠けていたかなと思います。
(崩し切るために、何が足りなかったのか)前半、空いているスペースを少し使い切れていなかったということで、ハーフタイムにボスからいろいろな指示が与えられました。その中で、空いているスペースをどう使うか。そこから押し込んだ時に、どうやって割って入るか。どこのポジションから割って入るのか。これらが課題だと思います。単調な攻撃にならないために一人一人のポジションを、もっと崩すというか的確に取らなくてはいけないところで、もう少しコミュニケーションだったりの連係は大事にしなければならないと思います。
引いてくるチームというのはACLでもあるかもしれませんから、自分たちは今日それを試されたともいえます。チャンスはつくりましたけれど、最後、決め切れなかったのは課題だと思っています」
・失点シーン、なぜフリーになっていたのか?セットプレーがゾーンディフェンスのせいなのか?
・テル、短い時間ではあったものの無事に復帰!今後少しずつプレー時間が増えてくることでしょう
・高丘がGKに入ってからまだ勝てていないので、そろそろ勝ちたい
・梶川、ナベコ(=渡辺)、長引くのだろうか…
・ボールパーソンのせいで負けたとは思ってはいないが、ある程度は仕方ないにせよ、あからさまにホーム有利な球出しだったり時間稼ぎは…
この日の推し選手
ケニーこと松原健、スタメンフル出場!
3本のシュートを打ちましたが1本でも決まっていれば…。
テルが入ったときの阿吽の呼吸はさすがだなと思いました。
やっぱり右サイドのこのコンビは見ていて楽しいです。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は小池龍太選手にしようと思います。
(理由)
・豊富な運動量もそうですが、いてほしいところにいてくれるというか。上手く言葉で表現できないですが「賢いな」と思った次第です。
今回の記事を書くにあたっての出典
・ヨコハマエクスプレス
・マリノス公式サイト
・Jリーグ公式サイト
・Sofascore
・スパイア