2020 J1 第27節 横浜F・マリノス ー 浦和レッズ
2020年J1第27節 横浜F・マリノス ー 浦和レッズ
2020年11月14日(土)
日産スタジアム 16:03キックオフ
天気:晴
主審:福島 孝一郎
横浜F・マリノス 6-2 浦和レッズ
マリノス得点者:ジュニオールサントス(2分)、前田大然(10分)、小池龍太(14分)、ジュニオールサントス(37分)、水沼宏太(67分)、ジュニオールサントス(90+1分)
警告:
11月中旬だというのにもうホーム最終節となりました。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてシーズン中断。
いつ再開されるか、このまま再開できずに終わるのか…そんな不安を抱えることもありました。
7月に再開してから間に22連戦という連戦を乗り越え、無事にホーム最終節を迎えられたことはこの異例だらけのシーズンで幸いなことなのかもしれません。
スタメン
控え:高丘、チアゴ、高野、渡辺、大津、仲川、松田
スタメンが発表されたとき、
まずは二度見→控えメンバーも確認→頭の中「???」状態→「ボス、大丈夫?」という不安
という自分の頭の中。
びっくりしましたよね。栃木から戻ってきたばかりのオビがスタメン、そしてオナイウがトップ下、健さんやあまじゅん、マルコスやエリキ、そしてチアゴも槙之輔もいないスタメン。
正直ですね、「ボス、この試合捨てるつもりなのか?」とも一瞬思いました。
本当にすみませんでした…。
試合の超ざっくり振り返り
キックオフ早々にジュニサン(=ジュニオールサントス)のゴールを皮切りにあれよあれよと開始15分で3得点。
途中、浦和のマルティノスが打ったシュートがクロスバーを叩いたときは「オビ、フォース使ったのか?」とか思いましたが、その後オビのフィードが槙人(=伊藤)にぶつかりオウンゴールになったところを見ると、フォースを操るジェダイとしてはまだまだ修行が必要なのかもしれません(笑)
でも、これでマリノスの立派なGKの一員になれたね!
その後もゴールを量産。宏太のゴールもようやく勝利につながり、終わってみれば6-2の大量得点。
笑顔いっぱいで終えた最終節となりました。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら
・トップ下オナイウ阿道は何が違ったのか?
この日、トップ下の位置に入ったのはマルコスでもあまじゅんでもなくオナイウ阿道。
しかも全得点に絡んだと言っても過言ではないほどの大活躍。
これまでオナイウはどこのポジションなら輝くのだろう?と思うこともありましたが、この日トップ下の位置で最も輝きを放っていました。
では、昨日のオナイウはこれまでのマルコスと何が違ったのか?
ちょっとデータを見てみることにしましょう。
(この日のオナイウのヒートマップとスタッツ)
74分プレーし、タッチ数58回、パス成功率89%、ロングボール5回中4回成功、地上でのデュエル6回中3回勝利、空中戦でのデュエル1回という結果。
(直近5試合のマルコスのヒートマップ)
※左から順に湘南戦→鹿島戦→広島戦→FC東京戦→セレッソ戦の順(画像タップすれば拡大して見ることができます)
ヒートマップを見ると、この試合のオナイウは幅広く動いてはいるものの、色の濃いところを見ると中央部分が濃い感じですよね。サイドは薄いというかほとんどない。
一方マルコスは左右広く動いています。色の濃いところを見るとサイドに偏っている試合もあります。
マルコスの今シーズン通してのヒートマップを見ると
とこんな感じで幅広く動いています。
対戦相手によって異なる可能性もありますが、マルコスのように幅広く動かなくても真ん中でしっかり収めて前線につなげてくれれば決定機に繋げることができると言えるのかもしれません。
昨年大分でリーグ戦10ゴールを決めたオナイウなのでセンターFWというイメージが強いのかもしれませんが、こういう起用の仕方もあるという新たな発見になりましたね。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※左側がマリノスの数字です
とまぁ、ポゼッション的には互角。
(AttackMomentum)
上に飛び出ている時間が多かったのでポゼッション的には互角といえども攻撃的な時間帯はマリノスのほうが多かったとなります。
(シュート数内訳)
公式記録によるとシュート26本!(浦和も14本も打っていた…)
内訳
・★小池:3本(あのぅ、一応言っておきますがSBの選手ですよ?)
・★オナイウ:5本(1本でも決まってほしかった…)
・★扇原:2本
・大津:1本
・★水沼:1本
・仲川:2本
・★ジュニオールサントス:8本(えっ!!!???)
・★前田:2本
・松田:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
小池&タカ、そして和田さん、よく走りました。
前線の選手のスプリント回数も多いですし、小池の34回というスプリント回数もすごいけど。
オビ、まぁあまりボールが来なかったこともあってか5キロ未満でした。
プレーエリア
ペナルティエリア付近でのプレー数が58回ってすごいですね。
(まだまだ得点できた可能性もあったってことですよね。西川選手もすごかったですが)
その他の数字
結構ロングボールも使っていたんですね。(72回)
6 - 横浜FMは第27節浦和戦で6得点を挙げて勝利(6-2)。同クラブがJ1で6得点以上を挙げたのは2018年7月の仙台戦以来(8-2:アウェイ戦)。ホームで同得点数以上を記録したのは2007年8月の横浜FC戦(8-1)以来となった。豪快。 pic.twitter.com/7a9jEk567e
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年11月14日
まとめ
・スタメン9人入れ替えても6得点で快勝!
・それもこれもみんなにマリノスのアタッキングフットボールが浸透し、誰が出ても遜色なくプレーできるようになってきた証と言えるかもしれません
(数年前のマリノスじゃ考えられなかったかも…)
・タカ、和田さん、小池は守備・攻撃においていてほしいところにいてくれた用に見えた
・残りのリーグ戦やACLでオナイウのトップ下起用も増えるかも?
・サネ(=實藤)、テル、高野、ナベコ(=渡辺)とけが人も復帰し、ACLに向けて準備が整いつつある
・ブンちゃんはまだコンディション100%までは行ってないかな?でも、徐々に上がってくるはず。
・ブンちゃん&前田の左サイドコンビ、今までで一番タイミングが合っているように見えた
・オビ、J1デビューおめでとう!
・宏太のゴールがようやく勝利に!よかったね。
(次は古巣相手にゴールを決めて勝とうね!)
・ジュニサン、ハットトリックおめでとう!
・龍太、よく走りました。サイドバックとは思えないほど何度も裏を狙って走り続けてましたね
・これまでコンスタントに試合に出場していた何人かの選手を休ませることができました
これに関してボスのコメント
質問:チームがフレッシュな気持ちでプレーできていたように見えましたが、その理由は?
「今日の試合を含めてACLの前に2試合ありましたが、連戦の中で選手たちが疲れていましたから、前節で出ていない選手たちを使っていこうと思いました。
皆さんもご存知だと思いますが、このF・マリノスのサッカーというのは簡単ではありません。とにかく走りますし、ゴールも奪いますし、ボールを常に追いかけて、常に保持する。通常のシーズンだとしても簡単ではないところなのに、今シーズンは数カ月でシーズンが終わってしまうぐらいタイトなスケジュールで試合をこなさなければなりません。その中で、自分たちのサッカーをしていくのです。
自分たちのサッカーをやめないというのは、まず私がこれをやりたいというのがありますし、選手たちもしっかりと理解しています。このサッカーを貫くというのは、自分が選択したからには、自分が責任を持つべきだと思います。特に今日はホームラストというところもあり、良いパフォーマンスをしてACLに向けて準備をしたいと思っていました。
川崎戦についても、また違ったチーム構成で臨むかもしれませんが、しっかりとフレッシュな状態でACLに臨めるように、全員で準備していきたいと思っています」
この日の推し選手
ケニーこと松原健、残念ながらメンバー外…。
びっくりしました。
次の推し、テルは74分からプレー。シュート2本のうち1本は大変惜しいシュートでしたが西川選手に止められてしまいました。
怪我しないで!と祈りながらプレーを見てしまいました。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は候補はたくさん。ハットトリックのジュニサン、アシストした宏太、そして龍太などなど、でもこの試合はなんと言ってもこの選手でしょう。
オナイウ阿道選手にしようと思います。
(理由)
・アシストを含め全得点に関与。(大然のゴールシーンもニアに入って相手DFつってますからね)
今回の記事を書くにあたっての出典
・マリノス公式サイト
・Jリーグ公式サイト
・Sofascore
・スパイア