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サッカー観戦の記録

2020 J1 第10節 大分トリニータ ー 横浜F・マリノス(DAZN観戦)

2020年J1第10節 大分トリニータ ー 横浜F・マリノス
2020年8月15日(土)

昭和電工ドーム大分 18:33キックオフ
天気:晴
主審:福島 孝一郎

 

大分トリニータ 1-0 横浜F・マリノス
マリノス得点者:
警告:

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この試合をスタートに11月まで週2試合ペースで進んでいくことになり、ハードスケジュールをこなさなくてはなりません。

 

スタメン

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控え:梶川、松原、渡辺、大津、水沼、ジュニオール・サントス、松田

 

この夏に加入した大然がスタメン、控えにはジュニオール・サントスが入り、昨年の夏加入早々マテウスとエリキを起用したことを思い出しました。

 

そして、チアゴがやっとスタメン復帰!

エジガルとあまじゅんが今回はメンバー外ということで少々心配です。

 

試合の超ざっくり振り返り

イマイチ波に乗り切れない昨年王者マリノス vs リーグ戦5連敗中の大分ということでスタートしたこの試合。

立ち上がりは互いにチャンスを築くも決まらず。飲水タイムを境にマリノスが主導権を握り始めるも枠を捉えるまで行かない。

マリノスのWGはこれまで相手の最終ラインギリギリのところでワイドに張るのが通例なのだが、この試合では両WGともに内側に入るなどいつもとは異なる。

 

後半に入り互いに攻め合う展開。しかし、63分にボスは3人交代。

大津さん、ナベコ(渡辺皓太)、詠太郎を投入。

これを境にWGはいつもの通りワイドに張るようになり、中盤はマルコスとナベコのインサイドハーフに喜田さんのアンカーという逆三角形で進行。

しかしこの交代直後に失点。既視感たっぷりの失点の形。

マリノスは74分に宏太、そして新加入のジュニオール・サントスを投入することで追撃を試みるも大分守備陣に阻まれ試合終了…。

 

大分の5連敗をストップさせてしまう形となりました。

(ていうか、マリノスって◯連敗中の相手に勝てないというか…)

 

マリノスの攻撃をデータで振り返る

ボールポゼッション

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出典:Oita Trinita Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore

ポゼッション率やAttackMomentumを見てもマリノスがボールを握れていたことはわかりますし、攻撃している時間が多かったとも言えますが、ですが前半の終盤に大分が攻めている時間がありますね。(本当はこの時間が少ないほうが良いのだが)

 

走行距離とスプリント回数

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攻撃的な時間が多かったにもかかわらず、走行距離やスプリント回数に大きな差が無いというのが意外。

大分の走行距離が多いのはDF陣が10キロ超えということを考えると守備に奔走したものによるもの、スプリント回数を見てもDF陣が多い点を見てもわかります。

ただ、大分のFW陣のスプリント回数が多いことを考えると、カウンターで走らせていたと言えるでしょう。

 

シュート数

公式記録によるとシュート数は8本とのこと。少ない!

(内訳)

・★チアゴ:1本

・★小池:1本

・★タカ:1本

・★喜田さん:1本(←喜田さんシュート打ちましたっけ?)

ジュニオール・サントス:2本

・★オナイウ:2本

★=スタメン出場した選手

出典:【公式】大分vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月15日):Jリーグ.jp

Sofascoreの枠内シュート数が2本というのを見ても、とにかくこの試合は全然シュートが打てていませんね…。

 

プレーエリア

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出典:J1試合成績:大分トリニータvs横浜F・マリノス 2020年8月15日【スパイア】

ミドルサードでのプレー比率が高いこと、ペナルティエリア付近でのプレー数が少ない点を見ると、押している時間が多かったが決定機を作れていないとも言えるでしょう。

それを象徴するかのように、

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 出典:Oita Trinita Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore

ビッグチャンス数が1…全然チャンスが作れていないことに。

 

ここまでのまとめ

・ボールを支配し攻撃している時間帯は多い

・でもペナルティエリア付近まで運べていない

・よってシュートも打っていない

そりゃ、ゴールは決まらないですよね。

おそらく先程の唯一のビッグチャンスはマリノスコーナーキックでチアゴがヘディングで打ったシーンではないかと思います。

 

気になったポイント

両WGがいつもより内側に入った理由

この試合大然&エリキの両WGがいつもより内側だなと思いませんでしたか?

 

ちなみに参考として横浜FC戦の両WGのヒートマップ。とくに渓太の方を見ると顕著かと思いますが、赤くなっている部分がタッチラインすれすれの部分ですよね。

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 ですが、この試合の両WG

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結構内側の部分までぼんやり黄色くなってますよね。

ちなみに後半からWGに入った詠太郎のヒートマップはこんな感じ↓

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詠太郎は外側に張ってますよね。

 

この件について大然本人が試合後のコメントで触れています。

普段はマリノスのウイングはサイドに張るのですが、今日はエリキと中でプレーするように言われていて、裏に抜けていくことを意識し過ぎてしまいました。試合中に修正できなかった僕が悪いので、うまくいかなければサイドに張って自分の持ち味を出さないといけなかったと反省しています。

出典:【公式】大分vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年8月15日):Jリーグ.jp

最初はまだマリノスのサッカーを理解していないからかなと思っていたのですが、どうやら意図的に中に入っていたようです。

では、なぜ内側に入るようにしたのか?

ここからは仮説ですが、おそらくボスはエリキも大然も直線的に長い距離を走るスピードが速いことが持ち味。それならば、よりゴールに近いところで走らせて裏に抜ける回数を増やせば、本人たちの持ち味を活かしつつ新しい攻撃パターンを作れる。それを試したかったのでは?と個人的には推測しました。(素人考えだけど)

 

でも、この内側に入る意図をチーム全員が共有できていたのでしょうか。そこは不明。

今後もこのやり方を試すのかはわかりませんが、見守っていきたいと思います。

 

 

詠太郎、とてもマリノスで2試合目とは思えないほどの順応のはやさ。

→ユースを見ている方の話によるとユースもトップと同じような戦術でやっているそうなのもあるのでしょうが、相模原にいる間もきっとマリノスのサッカーを見て「自分だったら…」ともしかしたら考えていたのかもしれませんね。すごく理解が早いような気がします。

 

エリキはやっぱりWGよりトップの方が向いているのでは?

→根拠はないのですが、WGの位置だとどうも窮屈そうにプレーしているように見えます。あと、守備もどこまでどう戻って良いのか戸惑っている風。悩みながらプレーしている感じがします。

 

まとめ

 

・WGが内側に入る方法を試してみたものの、うまくいかなかった

・元のやり方に戻してから活性化したものの、選手同士の相性の問題なのかうまくいかなかった(この辺についてはマリサポのレビュアーさんの分析に期待)

・失点はいつものパターンだけど、もうこれは仕方ないと割り切るしか無い。とにかく点を取れなかった方が問題

・個人的にはナベコのプレーがもっと見たい

・チアゴ、まだ本調子ではない。

・そろそろ勝ち点を積み上げていかないといろいろ厳しいかな。

・ボスも激おこだよ!

[ アンジェ ポステコグルー監督 ]
今日の試合に関しては大分が勝つ意識を持って良い試合をしたと思います。

--左ウイングに今夏補強した前田 大然選手を起用しましたが、まだフィットできていないように映りました。
誰というわけではなく、チーム全体で今までで一番良くない内容でした。それは自分に責任があるので、次に向けて修正します。

--後半途中から出場したジュニオール サントス選手はシュートを打つなど良いプレーも見られました。
何度も言いますが、全員が良くありませんでした。誰も良い試合したわけではありません。彼がどうこうではなく、全体的に今季一番良くないパフォーマンスでした。

 ボスは怒っているときは同じことを繰り返す傾向があるようなので…。

・過密スケジュールでコンディション調整だけでも大変だと思いますが、うまく修正してほしいです。

 

この日の推し選手

ケニーこと松原健、この試合では控えに入るものの出番なし。残念…

地元大分でのプレーは実現できませんでした。

アゴがまだ100%コンディションではないことを考慮すると、ケニーをCBとして3度めの起用をしても良かったのではないかなと思いました。

ケニーのパスからエリキが走り、エリキのクロスからオナイウがゴール。そんな展開が見てみたかったです。

 

【この試合の頑張ったで賞】

負け試合って難しいですよねぇ。それでも選ぶのがこのブログ。

今回の頑張ったで賞は松田詠太郎選手にします。

(理由)

マリノスで2試合目にも関わらず、2試合とも途中出場ながらもマリノスのサッカーを理解し、積極的に仕掛け、この試合の数少ないポジティブポイントだったと思います。

 


ハイライト|J1リーグ第10節|vs大分トリニータ