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サッカー観戦の記録

2020 J1 第15節 名古屋グランパス ー 横浜F・マリノス(DAZN観戦)

2020年J1第15節 名古屋グランパス ー 横浜F・マリノス
2020年9月9日(水)

パロマ瑞穂スタジアム 19:33キックオフ
天気:曇
主審:山本 雄大

 

名古屋グランパス 2-1 横浜F・マリノス
マリノス得点者:ジュニオール・サントス(1分)
警告:ジュニオール・サントス(累積1枚)、マルコス・ジュニオール(累積1枚)、喜田拓也(累積3枚)

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スタメン

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控え:梶川、ティーラトン、水沼、天野、扇原、エリキ、松田

 

スタメンが発表されてビックリしましたよね。

サネはどこで起用するんだ?ボランチか?3バックやるのか?

もしくは高野がボランチやるのか?とかとか試合開始前はtwitterのタイムラインもザワザワしていました。

 

蓋を開けてみれば、3-3-1-3的な感じでしょうか。

攻撃時は3バック、守備時はWB(=ウイングバック)の片方が下りてきての4バックもしくは両WBが下りてきて5バック的な感じになっているように見えました。

 

試合の超ざっくり振り返り


ハイライト|J1リーグ第15節|vs名古屋グランパス

今までのマリノスには無い3バックということもあり、まだ名古屋が慣れきっていないうちにジュニオール・サントスのゴールで試合開始早々に先制ゴール!

ここまでは前節川崎戦と同じ展開。

このときの起点となった大然、オ・ジェソク選手の体当たりにも負けず、左足でグラウンダーのクロスを入れ、テルが落とし、ジュニさんがゴールという流れだったわけですが、これは素晴らしかった。

 

何が素晴らしいって、大然、前節だったか、その前の試合だったか、左足でグラウンダーのクロスを入れようにもできなくて必ず一旦ストップしてからクロスを入れていたのがわずか数日で止まらずにクロスを入れていたこと。

守備面もそうですが、試合を重ねるごとにマリノスのやり方を素早く吸収しようとする姿勢が素晴らしく、成長していく姿が見ていると楽しいです。

 

ということはさておき、前半の飲水タイムあたりから名古屋は攻勢を仕掛けてきたわけですよ。(またこのパターン。飲水タイムで流れが変わるって…)

 

飲水タイム後に同点ゴールを決められる。

 

そして、前半終了少し前、相手選手との接触も無い所で倒れ込んだサネ(=實藤)。おそらく右足ふくらはぎをブチっと肉離れした感じでしょうか。

ここまで完璧と言わずともまあまあな感じで3バックが上手く行ってたので負傷は残念。しかも、まだ前回の肉離れから復帰して間もないのに再び怪我となると本人もつらいでしょうね。

 

そこで、ボスはサネに替えタカを投入。これでボスはきっといつもの4バックに戻すだろうと思いきや、槙之輔を右側に移動させ、タカが普段槙之輔がいる位置に入り、3バック続行。

 

このまま前半終了したものの、内容は良くはない。

 

63分ボスは動く。ケニー→あまじゅん、大然→エリキを投入。

「は?ケニーを替える?」と頭の上にハテナがいくつも浮かびましたよ。

だって、この日はいつものケニー→テルのホットラインは回数は少なくともうまく行ってたし、ケニー自らシュート3本打ってたりしたわけですから。

 

これで選手の並びはどうなる?と思ったら喜田さんが右WBに入る形に。

ボスはこのとき何を企んでいたのかさっぱり想像もつきません。

 

「ボス、いつまでこの3バックを続けるつもりだ?」と思っていたのですが、いつからかはっきりとは気づかないうちにいつもの4バックに戻ってましたけどもね。

 

名古屋に逆転ゴールを決められ、しかもそのゴールを決めたのは昨年マリノスの優勝に貢献してくれたマテウス。昨年の活躍には感謝していますが、この試合のゴール後に思いっきり喜んでいたのを見たときにイラッとしてしまった心の狭い自分です。

 

88分に高野→ティーラトン、テル→詠太郎を投入するも結局同点にもできず試合終了。

 

またしても逆転負けという辛い結果となってしまいました。

 

気になったポイント

試合を見直している暇が無いし、またも悔しい負け方をしたので見直すのもしんどいのでこの試合をリアルタイムで見ていて気になったことを。

(あと、渓太のドイツでの活躍を見守るためにドイツ語の勉強とかで忙しくて…渓太怪我の調子はどうですか?毎日ドイツのニュースチェックしてるからね)

 

この試合で3バックを導入した意図(仮説)

1、前への攻撃の圧力を増したかった

→正直最近はジュニオール・サントスと大然の個人打開力に頼る傾向が強い気がするんですよね。となると、相手はそこをおさえに来る。おさえられると攻撃の圧力が弱くなりますよね?

それならば3バックにすることで、普段SBの位置にいる2人は自然といつもより高い位置を取ることになります。それを利用したかったのではないでしょうか。

 

2,上記1とつながるのですが、パスを回して走力で走り勝つことで相手の疲弊してきたところを突いて点を決めるこれまでのマリノスのやり方が5人交代制となったことにより相手もあまりバテないということから、3バックで攻撃の圧力を増すことで勢いで押したかった。

→でも、もしこれならもっと早くに追加点を取らないと意味がないのですが。

 

この点についてはボスは以下のようにコメントしています。

質問:今日の試合で、初めて3バックを使った狙いについて教えてください。
いつも言っているのですが、特にサッカーを変えたというわけではありません。ただ、もうちょっとアグレッシブにサッカーを繰り広げられたらと考えていました。その中で一人ケガをしてしまい、またシステムを変えてやっていかなくてはならなくなり、難しい状況になってしまったと思います」 

 

 そして、ケニーのコメントには

「最初のところで、相手がすごく迷っているのが僕らから見て分かりました。
そして幸先よく先制点が取れたのですが、相手がまだ迷っている段階で追加点を奪わなければいけなかったと思います。自分自身も前半に3本シュートを打ったのですが、しっかりワクに飛ばさなければいけないと思いました。
(今日の3バックについて)間で受ける部分に関しては、従来の4バックでやっている時のサイドバックが中に入って行く動きと変わるわけではないので、アタックのときはそんなに違和感はありませんでした。
守備で5バック気味になるところで、切り替えの部分など、まだ慣れていない部分が出てしまいました。その点は、今日の経験を含めて今後の試合に生かしていきたいと考えています。
前半に何度かチャンスをつくれていたのに、そこでしっかり決め切らないとこういう結果を招いてしまうので、そういうところを追求していきたいと思います」

出典:2020 明治安田J1 第15節 vs名古屋グランパス | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト

 

2人のコメントを総合すると攻撃面を意識しての3バック導入だったのかなと思いました。

 

ただ、おそらくこれまでのボスの思考的に相手への対策としてシステムを変えるということはしないはずなので、自分たちのおそらく攻撃面(しかもビルドアップの面)に課題を感じての3バックだったのではないでしょうか。

 

この試合はローテーション的に左WBの位置に高野がスタメンとなりましたが、ボールを保持するというかビルドアップの面ではブンちゃんでも良かった気がします。ただ、マテウス対策としては高野で良かったのかも?

(できればブンちゃんはもう少し早くに投入してほしかったかなと)

 

さて、この3バック、次も継続するのかは注目です。

(個人的にはなんとなくあと数試合継続するような気がしています)

 

マリノスの攻撃をデータで振り返る 

今節も各種スタッツをペタペタと貼り付ける感じで失礼します。たぶんしばらくはこのスタイルになるかも?

 

ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数

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【AttackMomentum】


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出典:Nagoya Grampus Eight Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore

マリノスは継続的に圧力は掛けられているものの、一時的に名古屋に流れが変わったときに失点しているという感じでしょうか。

 

【シュート内訳数】

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 シュート8本。少ないですねぇ。昨年の半分ぐらいですよ。

シュートが打てていないのも気になりますが、そこまでボールを運べていない気がするんですよね。

(内訳)

・★ケニー:3本

・★マルコス:1本

・エリキ:1本

・★テル:2本

・★ジュニオール・サントス:1本

★=スタメン出場した選手

出典:【公式】名古屋vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月9日):Jリーグ.jp

 

走行距離とスプリント回数

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なんと、走行距離でもスプリント回数でも名古屋に負けてます。

試合で負けても走行距離では相手を上回ったりしていたのはずなのですが…

 

プレーエリア

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川崎戦よりアタッキングサードでのプレー比率が下がってます。

 

その他気になった数値

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赤線を引いた項目が気になりました。(左側が名古屋の数値です)

・Big Chances:ビッグチャンスを作ったのが1回のみ(おそらく得点シーンのみ)

・Crosses:クロスが9本しか入れられていない。(昨年の得意な形はどこに?)

・Duels won:デュエルの争いで負けてますね

・Interceptions:ボールを名古屋に奪われる形が多いです。

 →そういえば、今シーズンセカンドボールをうまく拾えてないような…

 

まとめ

・3バック導入!今後もチャレンジする可能性もあるかも?

 

・オナイウやエジガルといったトップの位置に入る選手が控えに入っていない

 →この辺も何か理由があるような気がします

 

・ケニーが浮いたり、マルコスが浮いたりするシーンもあったと思うので、3バックを導入して悪い点ばかりでもない気がする

 

・大然、クロスが急成長!

 

・山本主審、もう少し試合をコントロールしてほしかったかも。一応、ファウルの時コミュニケーションは取ってはいるのですが、選手が納得するところまで落ち着かせていたかと思うとどうなのでしょうか。

 →だって、あの喜田さんがファウルを食らい相馬選手に激昂して報復するほどですよ?

 

・この試合、選手や主審の声がすごく聞こえた。見直す勇気のある方、イヤホンつけて観戦してみてください。

 

・サネの怪我、どうか軽傷であってほしい。お大事に。

 

・次節からは手拍子応援OKになるから選手を手拍子で後押ししよう!

 

・正直リーグ戦厳しくなってきたけど、今はとにかく応援するのみ。

 

この日の推し選手

ケニーこと松原健スタメン出場63分までプレー

シュート3本と積極的にチャレンジするも1本も枠に収まらず…。

でも、テルとのホットラインは相変わらずすばらしい!

 

【この試合の頑張ったで賞】

この試合は選ぶのが難しいですねぇ。それでも選ぶのがこのブログなので、

前田大然選手にしたいと思います!

(理由)

試合の振り返りのところでも触れましたが、クロスがうまくなったと思われるところと、先制ゴールのシーンは大然は相手との競り合いに負けずに頑張ったからこそゴールにつながったのでとても素晴らしかったです。