2020 J1 第25節 横浜F・マリノス ー サガン鳥栖
2020年J1第25節 横浜F・マリノス ー サガン鳥栖
2020年9月30日(水)
ニッパツ三ツ沢球技場 19:03キックオフ
天気:晴
主審:木村 博之
横浜F・マリノス 1-1 サガン鳥栖
マリノス得点者:エリキ(84分)
警告:
10日前に対戦したばかりなのに、再び対戦することとなった鳥栖戦です。
この試合から「厳戒態勢状態」となり、客席が1席おきに座れるようになりました。
自分が座っていたところはとても空いていたので良かったですが、サポーターズシートは結構な密度に見えましたよ。
スタメン
控え:中林、渡辺、天野、大津、エリキ、エジガル、マルコス
前節テルとケニーが負傷したことにより、いよいよ総力戦の様相となってきたこの試合。
詠太郎、大然がスタメンだったことは驚きポイントでした。
試合の超ざっくり振り返り
4連勝で迎えたこの試合、だがしかし負傷者についてはあまじゅんがこの試合からメンバー入りに復活したもののパギさん、サネ、ケニー、槙之輔、テルが負傷中。
高野が試合序盤にスライディングした際に太ももあたりを痛めたらしく、交代…。また負傷者が増えることに…。
この試合ではDFの控えはゼロだったので、高野に代わって投入されたのは大津さん。
両WBともに本職ではない選手が入ることになりました。
この試合については「追いついてよかった」「負けなくてよかった」という感想以外、正直試合全体については、そういう言葉しか思いつきませんでした。
選手個々で見るといろいろ良かった点はあるんですけどもね。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・交代の意図
69分、ボスはこのような交代をしました。
和田→マルコス
大然→エジガル
普段ならわーぼーに替わってボランチに入るとすれば、ナベコ(=渡辺)が入ると思いませんか?でも、ボスはナベコではなくマルコスを入れたのです。
相手のライン間というかスペースを見つけて行くのならナベコでも良いはずです。
「えっ、まさかマルコスがボランチやるの???」
と一瞬思いました。
でも、実際はエジガルとジュニサンの2トップ、マルコスとエリキの2シャドー、ボランチはタカひとり。そんな感じの並びに見えました。
(交代の意図仮説)
1,ナベコの連戦による疲労を考慮?
→でも、マルコスの方が出場時間が長いので、疲労の方はマルコスのほうがあるはずです。
2,この時点で鳥栖は1点リード中。勝つためにはより得点力のあるマルコスの方を選択した?
3,他のブラジル人選手との相性というか、バランス?
とか、いろいろ考えてみましたが、おそらく仮説2なのかなと思ったのです。
でも、この交代以降に喜田さんがやけに前に行くことが多くなりました。
マリノスがボールを持っているときは喜田さんはタカと並んだり、さらに前に行ったりでその時は2バック状態に。
で、マリノスが守備のときには元いた位置に戻ってくる。
ということは、得点を取るためにラインを上げて前への圧力を高めたかったのかなと推測しました。
その後も83分にジュニサンに替わってあまじゅんを投入していることも考えるとおそらくそうだったのかもしれません。
えっ!?みなさん、もしかしてそんなのわかってたよ状態ですか?
この辺の交代によってマリノスの動きがどう変わったかはきっとレビュアーさんが書いてくださるはずと信じております。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
出典:Sagan Tosu Yokohama F. Marinos live score, video stream and H2H results - SofaScore
※左側がマリノスの数字です。
ボールポゼッション、57%ということなのでマリノスにしては少し低めだったかもしれませんね。
(AttackMomentum)
前半の終盤、後半の序盤に鳥栖にかなり押されていますね。
マリノスは交代が好影響をもたらしたのか、後半途中からは攻撃的に圧倒しています。
(シュート数内訳)
出典:【公式】横浜FMvs鳥栖のトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月30日):Jリーグ.jp
・★チアゴ:1本
・★喜田さん:1本
・★宏太:1本(←試合に出るたびにシュートは打っている気がするがなかなか入らない)
・★ジュニサン:3本
・★大然:1本
・大津さん:2本
・エリキ:3本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
出典:【公式】横浜FMvs鳥栖のトラッキングデータ(明治安田生命J1リーグ:2020年9月30日):Jリーグ.jp
走行距離ならびにスプリント回数ともにほぼ互角。
プレーエリア
出典:J1試合成績:横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 2020年9月30日【スパイア】
アタッキングサードでのプレー数も相手の倍以上、ペナルティエリア付近でのプレー数も相手の倍。でも、ゴールが遠かった…
その他気になった数字
※左側がマリノスの数字です。
クロス成功率31%と比較的高めなのにも関わらず得点にはつながっていない…。
そして、デュエルでは負けているんですよねぇ。球際…。
まとめ
・ボスのコメント
「正直、良いゲームではなかった。シンプルなところでも自分たちのサッカーという部分ができていなかったですし、そのような形で試合に入ってしまうと、難しいゲームになってしまいます」
質問:自分たちのサッカーができなかったとおっしゃいましたが、監督が一番不満に思った部分は、どういうところでしょうか?
「特に何かというわけではなく、何もなかった、そういうところです。90分を通して、ただ試合をした。それだけです。1-1で負けずに良かったという感じにも見受けられました。シンプルなところで自分たちのサッカーを何一つ出せなかったと思います」
出典:2020 明治安田J1 第25節 vsサガン鳥栖 | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト
なんとなく、こうコメントするボスの気持ちもわからなくもない気が…
プレスもはまらない、攻撃の圧力が弱い、連戦の疲労もあるかもしれませんが何か物足りなさはあったように感じます。
・リベロの喜田さんはこの日もすごかった!
身長170センチなのに、そんなことを感じさせないというか、むしろそれだからこそできる対応をしてきたんですよね。常に先々を読み、ポジションに付く。
相当な集中力で望んでいるんだと思います。
・同じくわーぼーもこの日もすばらしい!
出場するごとに評価が高まるわーぼー。パスやポジションはもちろんですが、何よりも試合中前後左右あちこち動いているのに、突然スイッチが入ったかのように相手にまっすぐに向かっていきボールを奪いに行くところ。そこが好きです。
・詠太郎、大変だったね。
ずっといろんな先輩から「詠太郎!」とずっと指示が飛んでました。飲水タイムでも宏太と動き方をあわせていたり。おそらく頭の中大パニック状態だったと思います。
でも、きっとこれがきっかけとなって成長してくれることを期待したいと思います。
・チアゴ、日本語でも指示出します!
三ツ沢はピッチとスタンドの距離が近いので選手のコーチングの声がすごく聞こえました。
宏太の「祐樹、前行き過ぎ!」とか、いろんな選手が「詠太郎!」「大然!」と呼んでるし、たぶん喜田さんだと思うのですがタカやわーぼーがボールを持っているときに相手が周りにいないと「ターン!」とか「前!」という指示が出ているように聞こえました。
そして、この試合で驚いたのはチアゴが宏太に「宏太、もう少し前(右だったかもしれない)」と日本語で指示を出した直後に、ブラジル人選手(たぶんエリキ)にはポルトガル語でコーチング。使い分けてるんですよ。すごくないですか?それに感動しました。
・高野負傷により次の次の試合はどうなる?
おそらく次の神戸戦は両WBは龍太とブンちゃんが入ることでしょう。
問題はその次の試合。高野が怪我、ケニーもどのぐらいの期間がかかるかわかりませんが怪我…。DF陣正直足りません。
そして、喜田さんと槙人は累積3枚なんですよね。正直大変です。
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合はメンバー外でした。
怪我の具合はどうなのでしょうか。テルの方も心配です。
どうか、軽傷でありますように。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞はもちろん、唯一のゴールを決めたエリキ選手にしたいと思います!6試合連続ゴールだそうですよ。得点ランキングも上昇中です!