2020 J1 第22節 ガンバ大阪 ー 横浜F・マリノス(DAZN観戦)
2020年J1第22節 ガンバ大阪 ー 横浜F・マリノス
2020年10月14日(水)
パナソニック スタジアム 吹田 19:03キックオフ
天気:曇
主審:村上 伸次
ガンバ大阪 1-1 横浜F・マリノス
マリノス得点者:オウンゴール(26分)
警告:
このガンバ大阪戦を皮切りにセレッソ大阪→名古屋→FC東京とマリノスより上位に現在位置するチームとの対戦が続きます。
1点でも多く勝ち点を稼いでいかなくてはなりません。
スタメン
控え:朴、松原、水沼、天野、エジガル、前田、オナイウ
喜田さんが累積警告に伴う出場停止となり、フォアリベロの位置にはタカが入ると予想されてましたが、わーぼー(=和田)がこの位置に入ることに。
前節控えにいたチアゴ、ようやくお休みが取れたなと思ったので今節は出場するだろうと思ったのですが、この試合はなぜかメンバー外に。
大分戦でエリキのゴールで3点めを取ったときにはベンチで一緒に喜んでいたのがDAZNに映っていたのですが、試合後のゴール裏への挨拶に出てこなかったことも気になりますし、その後の練習で怪我したとかでしょうか、もしくは急な気温の変化による体調不良でしょうか。とにかく心配です。
あと心配しているのは、左SBのブンちゃんの控えが現状いないこと…。
ブンちゃんが怪我なく出場し、その間に高野が復帰してくれると良いのですが。
ちなみに前節ベンチに入り、試合終盤でJ1デビューをした特別指定選手の角田くんはこの日は大学サッカーの試合に出場しており、遠征には帯同していませんでした。
試合の超ざっくり振り返り
球際バチバチとした攻防が続きましたね。
前からのプレスに苦戦していた印象でした。
オウンゴールではあったけれども先制したものの、その後はガンバもハードワークをしつづけ、梶川のペナルティエリア内でのファウルをきっかけとしてPKを与えてしまう。
そのPKを宇佐美選手がしっかりと決めて同点に。
でも後半は押しに押され耐える時間が長くなります。それでも最終ラインの踏ん張りのおかげで最小失点の1でおさえて1-1のドローで終了となりました。
梶川もPKを与えたシーン以外は好セーブを見せていましたし、槙人(=伊藤)もパトリックと何度も競り合い、よく耐えたと思います。
気になったポイント
今回の気になったポイントはこちら。
・わーぼー(=和田)がなぜフォアリベロに入ったのか?(仮説)
・交代枠を1枠しか使わなかった理由(仮説)
戦術の詳しいことはわからないので、あくまでど素人の自分が試合を見ておそらくこうではないか?という仮説を立ててみました。
では、まずこちらから
・わーぼーがなぜフォアリベロに入ったのか?
三ツ沢での神戸戦でフォアリベロを経験済みだったタカ。この試合喜田さんが出場停止となって多くのみなさんがフォアリベロの位置にはタカが入るだろうと予想していたはずです。もちろん、自分もそう予想していました。
しかし、実際にその位置についたのはわーぼー(=和田)。なぜ?
(仮説)
1,負荷調整
前節の大分戦で驚異の走行距離14キロ超えを走りきったわーぼー。
本来ならばこの試合休ませたかったはずです。でも、喜田さんが出場停止となるとボランチの位置でプレーできるのはタカ、わーぼー、ナベコ(=渡辺)、あまじゅん(=天野)ぐらいでしょうか。
でも、今はフォアリベロをやるとなると3人ボランチを得意とする選手が必要。
さすがにボランチの位置にわーぼーを入れると2試合連続で高負荷が体にかかることになります。そう考えると、少しでも走る距離を短くさせたい。
であれば、ボランチより走らなくて済むフォアリベロに入れたのではないでしょうか。
2,タカのハーフスペースへの飛び出しに期待した
※画像をタップすればそれぞれ拡大して見ることができます
これはわーぼーがリーグ戦出場し始めてから全試合のヒートマップです。
シーズン通したヒートマップを見てみるとこちら↓
ヒートマップ的には前に行くことはあってもハーフスペース突っ込んでいく感じが少ないような気がします。
一方でタカのシーズン通したヒートマップを見てみると
ペナルティエリア左側に入っていた痕跡がありますよね。
ボスはこの点を期待したのでは?と推測しました。
「えっ、じゃあそこに入っていくのが得意なあまじゅんを起用しなかったのはなぜ?」
ということになると思いますが、もしかすると長い時間プレーするコンディションではなかったのかもしれません。大分戦も出場していますしね。
あとはタカのロングボールでの展開力というのにも期待していたのかなとも思ったりしました。
では、お次の気になったポイント
・交代枠を1枠しか使わなかった理由
ボスはリーグ戦が再開してからだいたい62分前後に最初の交代枠を使うことが多い印象です。ですが、この試合では77分にジュニサン(=ジュニオールサントス)に替えて前田大然を交代したのみ。非常に珍しいと思います。
ボスのコメントによると
質問:いつもと違って1人しか選手交代をしなかった理由は?
「試合の流れでいろいろな交代を行います。今日に限っては、最後の最後まで選手が良い状態でチャンスをつくっていましたし、良い形でやってくれていました。その中で最後の最後まで出し切る、ハードワークをし続けてくれました。
次の試合は、もう土曜日にやって来ます。それに向けても、しっかりやれる準備につながったと思います。
ただ理由もなく人数を代えるというのは、おかしな話です。今日は良い状態で中が動いていたので、特に何人も代える必要はないと考えて1名だけ代えました」
とのことなのですが…。
(仮説)
1,負荷調整
番記者メルマガによると、どうやら週末のセレッソ戦に向けて一度横浜には帰って来ず、大阪に滞在したままトレーニングを行い調整するらしいです。
となると、感染予防の観点から考えても大勢は遠征に帯同せず、最小限のメンバーでしか遠征していない可能性もあります。
また、なるべく大勢の選手を起用したくなかったというのもあるのかもしれません。
2,交代による全体のインテンシティ(強度)に変化を与えたくなかった
ピリピリとしたいつどちらに得点が入ってもおかしくないような展開。
交代するとうまくいくこともありますが、もちろんバランスが崩れたり、時には弱点になることも。それを恐れた可能性もあるかもしれません。
最初に触れたように、この試合含めて上位勢との対戦です。1点でも多く勝ち点を稼がなくてはならない。勝ち点ゼロは避けたいという状況も計算している可能性も???
3,マルコス、エリキの得点力に期待
マルコスも怪我明けたばかりですし、本来ならば途中で交代したほうがよかったのかもしれませんが、やはりチーム内トップの得点力マルコスやエリキの得点力に期待していた可能性もあるかもしれません。
まぁ、だいぶ体が重そうでしたが…。
4,縦へのスピードをどうしても活かしたかった
交代したのが大然のみと考えると、他の控え選手と比較した時どうしてもスピードの違いがあるかなと。もしかすると大然の縦へのスピードを活かしたかったのかもしれません。
となると、他にスピードがある選手がいれば交代していた可能性もあるかと。
あくまで個人の推測です。間違っている可能性もあるかもしれません。(いや、間違ってると思う)
もっと自分が推測する以上の戦術的な意図があるかもしれませんので、そのへんは自分の技量では手に負えないのでマリサポが誇るレビュアーさんにおまかせするとしましょう。
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※右側がマリノスの数字
とマリノスの方が高くなっていますが、おそらく下のスパイアの数字のほうが近いかもしれません。
(AttackMomentum)
まぁ、ガンバが主導権を握る時間が長かっただけにガンバ側にグラフが飛び抜けている事が多いですね。
(シュート数内訳)
公式記録によるとシュート7本。少ないですね…
・★ティーラトン:1本
・★渡辺:1本
・★エリキ:1本
・★ジュニオールサントス:2本
・★マルコス:2本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数
走行距離もスプリント回数もガンバより下回っています。
(ガンバってこんな走るチームでしたっけ???という印象)
マリノスのセンターバックはだいたい10キロ超えることが多いですが、この試合は2人とも10キロ走っていないんですよね。珍しい…
プレーエリア
やはりマリノスは守備に負担がかかりましたね。ディフェンシブサードでのプレー比率が高いです。
その他気になった数字
もしかするとロングボール54本は普段よりかは多いかもしれません。
そして、クロス成功率が17%…
78.8% - 横浜FMは第22節のG大阪戦で、J1では今季チームワーストのパス成功率(78.8%)を記録。しかし、今季パス成功率が85%以下の7試合ではわずか1敗しかしていない(4勝2分)。変曲点。
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月14日
パス成功率もワーストだったとか…
まとめ
・ガンバ相手に勝ち点1。本当は3点取りたかったけど最低限
・ボランチから前への前進が難しかったね。
(ナベココメントより)
「相手は前からプレッシャーを掛けて来ていて、ボランチでボールを受けた時、後ろに戻すのか前に向くのかで展開は大きく変わるのですが、今日は後ろを選択するシーンが少し多くなってしまったと思います。
また、全員が少しプレッシャーを感じてしまったかもしれません。あれぐらいのプレスなら、はがせるようにならないといけない。そこで蹴ってしまったり、相手にぶつけてしまったり、そういう簡単なミスが多かったという印象です。」
・守備陣(とくにセンターバックの槙人、槙之輔)、そして梶川頑張りました。
・前半の飲水タイムちょっと前ぐらいから盛り返したシーンが増やせればチャンスはまだあったはず…
・次節はさらに上位のセレッソ。総力戦で勝とう!
・チアゴ、元気かな???
・喜田さん、戻ってくるよね?
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合は控えメンバーに入るも出番なし。
もし出番があったとすれば、CBや龍太に怪我があったときなんでしょうね。
(でも、もし縦へのスピードを活かしたかったのであれば、ケニーを入れて龍太を1列前に上げてみるというのはどうなんだろうか???)
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は難しいですねぇ。
前節大分戦に続いて畠中槙之輔選手と伊藤槙人選手にしたいと思います!
(理由)
シュートをガンバに14本も打たれるも、PK以外の失点をせずに済んだのは彼らの踏ん張りのおかげだと思います。
今回の記事を書くにあたっての出典
・Sofascore
・スパイア
・Jリーグ公式サイト
・マリノス公式サイト