2020 J1 第28節 FC東京 ー 横浜F・マリノス
2020年J1第28節 FC東京 ー 横浜F・マリノス
2020年10月24日(土)
味の素スタジアム 15:03キックオフ
天気:晴
主審:今村 義朗
FC東京 0-4 横浜F・マリノス
マリノス得点者:ジュニオールサントス(54分)、ジュニオールサントス(56分)、オウンゴール(90+1分)、エリキ(90+5分)
警告:伊藤槙人(累積4枚→次節出場停止)
ビジター席解禁後2試合めとなるこの試合。
相手は苦手とも思えるFC東京。味スタは東京都内といえども結構遠いですね。
スタメン
控え:高丘、小池、角田、水沼、渡辺、天野、オナイウ
試合前日に鳥栖から完全移籍加入が発表された高丘がいきなりのベンチ入り。
びっくりでしたねぇ。
試合の超ざっくり振り返り
前節から1週間間が空いたFC東京、対してマリノスは中2日で迎えたこの試合。
体力には余裕があるFC東京は前からのプレスを掛けてきているように思いました。
そのため、マリノスは前進するのに手を焼きました。
左サイドに頼らざるを得ない状況だったのか、それとも自らそういう選択をとったのかはわかりませんでしたが、マリノスは左サイドからの攻撃に偏りがち。
でも、ブンちゃん(=ティーラトン)と大然(=前田)がなかなかタイミングが合わない。
FC東京はカウンターで決定機を何度も作るも最後のフィニッシュが決まらない。
マリノス守備陣とGKが本当によく耐えたと思います。
それが後半になっても続くわけですが、ジュニサン(=ジュニオールサントス)のゴールをきっかけにマリノスは徐々に勢いを取り戻す。
その直後ジュニサンの2点目。
その後、ケニー(=松原)の顔面に手を出したことにより相手選手が退場。
バランスを崩した(?)相手にアディショナルタイムにオウンゴール、エリキのゴールと加えて4得点。
サッカーって、こういうことあるんだよなぁと思わせてくれるそんな試合でした。
決定機は相手に何度も作られたのに、勝利したのはマリノス。不思議なものです。
気になったポイント
・後半に見えた変化
大きくやり方を変えたようには見えなかったのですが、微妙にこんな変化があったように見えました。
1,喜田さん、タカの積極性
前半はあまり見られなかった喜田さんとタカの前への積極性が増したように見えました。
喜田さんは前に行き、前で積極的にパス回しに参加。
タカは時折WGとポジションを変えたりなどが増えたと思います。
2,あまじゅん(=天野)が入ったことにより敵陣でスムーズにボールを回せるようになった
怪我から回復したばかりのマルコス。若干、コンディションは100%ではないんだろうなという感じに見えたんですよね。ボールの収まりが悪かったり。
マルコスー大然もいまいち合わなかったり。
ただ、あまじゅんが入ったことにより敵陣で循環するかのようにうまくボールが回り始めたように思います。
大然もあまじゅんとのほうがやりやすそうな…。
3,ブンちゃんと大然のコンビネーションがすこーしだけ改善されたように見えた
ブンちゃんはスペースにボールを出すから、それに向かって走ってほしい。
大然はボールを受けてからスペースに向けて走りたい。
前半はそんな感じであまり噛み合ってないように見えたのですが、後半は少し噛み合うことが増えたように感じました。(あくまで私個人の感覚的ではありますが)
という変化があったように感じました。
ぶっちゃけ試合を2度ほど見直しましたが、なぜ劣勢といってもおかしくはなかったのに、先制点をきっかけにここまで点差が開いたのかよくわかりませんでした。
(マリサポさんのレビュー記事を待ちたいと思います)
マリノスの攻撃をデータで振り返る
ボールポゼッションとAttackMomentumとシュート数
(ボールポゼッション)
※右側がマリノスの数字
(AttackMomentum)


後半、得点を取ってからはマリノスの攻撃的な時間が増えていますね。
前半は逆にここまで攻められていたのによく耐えぬきました。
(シュート数内訳)
シュート8本。前節の名古屋戦と比較したら少ないですね。
(内訳)
・★松原:1本
・★マルコス:1本
・★エリキ:2本
・★ジュニオールサントス:3本
・オナイウ:1本
★=スタメン出場した選手
走行距離とスプリント回数


大然のスプリント回数32回はすごい。
普通に走っただけで時速24kmを超えるのかもしれないですね。
プレーエリア
得点差はつきましたが、ペナルティエリア付近でのプレー数が少ないね。
その他気になった数字
※右側がマリノスの数字
クロス成功率が44%は久しぶりの高めの数字ではないでしょうか。
パス成功率も87%はかなり高いかと。
97.8% - 畠中槙之輔は第28節FC東京戦でゲームハイとなる97.8%のパス成功率を記録(90/92本)。J1で5本以上のパスを記録した中では、1試合で自身2番目に高い成功率だった(ベスト:99% - 2020年8月15日 大分戦、95/96本)。真骨頂。 pic.twitter.com/31Fsese9i6
— OptaJiro (@OptaJiro) 2020年10月24日
槙之輔のパス成功率の高さが全体のパス成功率の高さの要因のひとつかもしれません。
まとめ
・ハーフタイムのボスのコメント
🗣 | HALF TIME COMMENT#アンジェポステコグルー 監督
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) 2020年10月24日
「前からのプレッシャーが良くできている」
「どんどんボールを動かして出すを繰り返そう」
「相手のカウンターに注意して、後半も集中していこう」
後半も引き続き現地で、そして #DAZN と #デュアスタ で応援よろしくお願いします📣#fmarinos pic.twitter.com/R1cPJOmrcd
確かにプレッシャーは掛けていたとは思いますが、あまりハマっていないように個人的には見えたのですが…
・守備陣、本当によく頑張った!
とくにCBの2人やGKのパギさん(=朴)は最後まで集中力を切らすことなく、体を張って頑張っていました。その頑張りがあったからこそ、報われた勝利だったでしょう。
・古巣絶対に◯すマン宏太、ようやく本領発揮か?
オウンゴールにはなってしまいましたが、あの3点目は宏太のシュートのおかげ
「ゴールのシーンは、より確実な方にエリキがいたので中を選択しました。結果はオウンゴールでしたが、狙いどおり相手にとどめを刺すつもりでいったので良かったです。
チームも良い流れにいて、出場している選手のモチベーションは高いので、次も引き続き頑張っていきたいです」
本人もこうコメントしてます。
・誰が出てもクオリティが極端に落ちることはなくなったね
ボスも
質問:どちらに転がるかわからないような試合をものにする、そんな勝負強さが出てきたと思います。
「まずは、自分たちのサッカーをするということが大事だと思います。ボールをしっかりキープして、相手を走らせるという部分、自分たちがしっかりボールを握って、ボールを回すことによって相手を動かせられれば、相手も疲れてくると思います。
難しい試合が続いていますが、その中で“変える”という部分はできません。ですが、選手たちは柔軟性を持ちながら“誰が出てもしっかりとやる! 自分たちのサッカーをやるんだ!”という姿勢を出してくれています。
今日は、まず守備で強くいって相手には簡単にやらせなかったのが大きかったと思います。しっかり自分たちのサッカーを信じていこうと、選手たちが表現してくれたことが結果につながったと思います」
と満足そうです。
・さて、次節は槙人が出場停止。チアゴ、サネさん(=實藤)が練習には復帰しているそうなので、どちらかが出場する可能性も???
この日の推し選手
ケニーこと松原健、この試合はスタメンフル出場。
シュート1本打ちましたが、残念ながら決まらず!
やはりケニーは偽SBとして前線にスルーパスを出そうとするプレーが彼らしいプレーだなと思いました。
途中、相手選手に主審が見ていない所で殴られた形になってましたが出血したんですかね。後半の飲水タイムのときにユニフォームを着替えていました。
【この試合の頑張ったで賞】
この試合の頑張ったで賞は2ゴールを決めたジュニサンとも思ったのですが、やはりこの方でしょう。
伊藤槙人選手にしたいと思います!
(理由)
累積4枚となってしまいましたが、スピードの速い永井選手にも負けないように頑張ったり、体を張って「ゴールを決めさせない」という強気な姿勢がとても良かったと思います。


シュートブロック2本、インターセプト数2本、デュエルでも11回中5回勝利などよく頑張りました!
Keita in Germany 便り
最後に渓太情報を。
ドイツのウニオンベルリンに期限付き移籍中の渓太ですが、この日はホームでフライブルクとの対戦でした。前節のシャルケ戦は1分少々のプレー時間しか与えられませんでしたが、20分強ぐらいは出場できました。
ただ、まだ自分の持ち味が発揮しきれていないかなという印象があります。
頑張れ、渓太! #ケイタイケ
試合は1-1のドローで終了しました。
今回の記事を書くにあたっての出典
・マリノス公式サイト
・Jリーグ公式サイト
・Sofascore
・スパイア